萬坊庵・つれづれの記(BLOGと演奏情報)

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2008年 04月 02日

30日 mook tank exhibition @旧百三十銀行(北九州市)

前日とはガラリと趣の違う、mook tank という美術系のイヴェントの最終日に、|Uniq"est|で呼ばれて出演。
実は、オープニングに行ったので、様子はある程度分かっていたが、今回は企画に関わって、TVでの作品も出品しているドラムの諸岡君のアイデアでステージングが決定。

イヴェント自体は福岡の城野君というアーティストが主催してて、毎回、カオティックな感じの雰囲気の中、音響系とかエレクトロニカ系とか、まあそんなジャンルの音楽のライブがある、というパターンのようである。
会場の旧百三十銀行は、様々な美術家の作品で、所狭しとなって、ナンかとてもサイケで、そこに入ったら最後www、アタマがグニャグニャになりそうであった。
というか、ハッキリ言ってイヴェントとしての事前の段取りがグニャグニャでwww、「結果として」カオティックになっていた・・・というのが実情のようである。若者の、勢い系のイヴェントによくある事だ。

まあしかし、僕は高みからねちっこく容赦なく揚げ足を取る気は全く無い。
そこで、楽しめることしか考えなくていいのだ。虚しい時間を過ごすの嫌だし。

というか、単純に、ありえん空間の中で演奏するのが戸惑いと共に、ワクワクでもあったのだ。

それに、作家一人一人の作品は、それぞれがとても素晴らしかった。
美術作品という、「美の物質」を作る過程に自己を思いっきりぶつけて表現する、そのエネルギーに刺激を受けた。生活と表現が、違う次元で一体化している、というのかな。羨ましくもある。
特に、生島君の絵は、懐かしいような歪んでいるような、凄く親近感の溢れる忘れられないものだった。絵で生きる、ってこういうことかと思った。(ちなみに、外で売ってた彼の、花を描いた小さなガラス絵を2枚購入。確かなデッサン力と自然な色合い、花の素朴な力強さが素晴らしく、机に飾っている)

その絵を前にして、演奏。

方や、背後には尾形さんの絵。
その絵は、1メートル四方の紙に描かれた不思議でカラフルな模様が180枚も繋ぎあわされている、という。小柄な女性のどこから、こんな壮大なパワーが出てくるのか??そんな絵に、足元まで包まれて・・・・異次元な気持ち。
でも、その中に映し出された、何時ものHIDEKI君の映像が、見事にマッチしていた。予想外の驚き。現場、ってこれだから面白い。

アート云々、どうでもいい。
バカな僕は、考える力も無い。ついでに言うと時間も。
精一杯のエネルギーに精一杯返す。それが基本。
この、表現そのものの空間で尺八を吹くのが有難いだけだ!!

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そして、僕たち以外の出演者の演奏も、それぞれの道を突き詰めてて、精神の高みを感じるものばかりだった。もはや、音の表面的な面白さなんか、どうでもいい。
皆で突き進もう。

今回のイヴェントは、まさに、「城野フェスティバル」であった!ww
城野!城野!!と何処からか連呼が聴こえる・・・気がしたwww

頑張れ、城野ッ!!!
アートで生きろ。

by ryosai160 | 2008-04-02 20:58


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