萬坊庵・つれづれの記(BLOGと演奏情報)

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2007年 12月 31日

年末

25日
昼、郵便局に行くと、人が多くてゲンナリ。
ナンか疲れて、帰宅。地下鉄で寝込む。気が付いたら室見駅・・・で急いで降りる。
独りで静かに過ごしたい、という想いがふつふつ。

夜、ウチで、三味線の大石氏と演奏する新レパートリーの「ジ○ピター」のアレンジをする。パオで買ったフェアトレード珈琲と共に。
そればっかしてると煮詰まるので、合間に、スティーヴ・レイシーとかシドニー・ベシェを聴いて、来年は生音の魅力で演奏すべく誓う。今年より、エフェクターの割合を減らす予定です。
譜面を元に考え中なんだが、長3度のハーモニーが尺八と三味線で醸し出されるのか、ちょっと不安。4度は得意なんだけど・・・・
やってみないと分からない。

正直、脱力中。
この時期になると、来年の抱負も湧くんだけど、今年は湧かない。
今年は、とても濃ゆい年だった・・・・
心の中でガッツリ掴んだものは、デカい。
でも、脱力中。


26日
何となく過ごす。ただ、何となく。
昔はこういうのに罪悪感があったが・・・・今は、無い。
それは進歩だと思っている。逆に歩いているだけかも知れんがww

ヨドバシのタイムサービスなどを利用して、前から欲しかった320GのHDDを購入。バックアップを兼ねて、元のHDDからデータをコピーする。1時間掛かった。
ここ3年分の僕のライブのほぼ全記録(画像、音源ファイル、動画ファイル、メモなどの文書)がこのハコに収録されていると考えると、余計にかけがえの無いものである。

ローレン・コナーズを聴きながら夢見心地。
ここまで深くてまろやかなリバーヴに到達したい。

う~ん、今購入を検討しているエフェクターを購入すべきか否か、迷う。
もうちょっとイマジネイションを高めて、決めよう。


27日
今夜は西新の定食屋「ルプラ」で「3丁目の夕陽」を読んでメシを食った後、小田部の「ふくの湯」に行くという時々繰り返す何時ものパタンを繰り返した。で、バスで藤崎に出て地下鉄に乗って帰宅。

平和に生きる権利、という曲があるが、平和に生きるのはまさに権利であって、日常というヤツにどうしようもない違和感を持っていた頃と比べると、違和感自体は消えないけれどもそれに囚われなくなったように思い、それが一種の悟りであると思ったりする。

最近は、心に飢餓感を覚えていた頃に比べたらあれこれ本を読んだり音楽を聴いたりすることもない。そんなことで何かが変わるわけでもなく、変わるとすれば、ただひたすら、この「普通の生活」に生きること、にしかない。
何が普通か、という定義はめいめいで勝手にしたらいいこと。僕の定義は、「ささやかな行動」。
こんなことを思うのも、年末ならではか。

「今年出れそうだ」と、とある病院に入っている知り合いからメール。
話を聞いてあげる、しかない。
頑張って、なんて言えないし。頑張ってるのにどうしようもないんだから。

原のバス停から見た朧月が美しかった。
この間、なぜか「高瀬舟」の夢を見たが、その時に見た月だったような気もする・・・


28日
納会、寿司とビール。焼酎は飲まず。
地元のアメリカンカフェでブラウニーを食べようと思うも、満員。諦めて帰宅。珈琲と安売りのオレオで、来たばっかりの Paris Blues という、スティーブ・レイシーとギル・エヴァンスのDUOのCDを聴く。これには沢山の思い出が詰まっている。ナンかフリーとか即興とかに倦んでいたときに聴いて、ストレートな歌心に大変救われた記憶がある。初心に帰りたく、買ってみたが大正解。ちなみにヤフオクで1000円。

地下鉄の中で、夏にネットラジオで山本精一さんが、「僕は今、全部、依頼でライブをしてて自分の企画はやってへんのやけど、来るモン全部、僕のやりたいことなんで幸せですわ」って喋ってたのをフト思い出した。
不肖、僕RYOSAIもここ3年ぐらいは自主企画してないんだけど、来るもの拒まず・・・・と言う前に、どれも楽しく取り組めるので、何の不満も無い!!!非常にイイ感じだと思うと、恵まれてますナ~~~。
それはつまり、楽しく尺八を吹ける境地に近づいたということで・・・共演の皆様、お客さんが「楽しかった」と言ってくださるのが、一番嬉しい。
ま、それが無いと呼んでくれないんだろうし・・・・

季節は巡る。
その時の音を出せばいい。
アプローチとか、考えたことは無い。
「力と光の波のように」音を出したければ、そういう音を出す。
と、いうだけ。
airFX30番と、Echo Parkのテープエコーのsweepを組み合わせて。
でも、それをウチとかで「練習」したことは無い。

出るも八卦、出ないも八卦。

「正しい精神と呼吸で吹けば、音は出なくても構わない」
という、虚無僧尺八の師の言葉を胸に。


29日
天神で買い物して、リーダーideon君宅で|uniq"est|のミーティング。
ideon君もLOGIC導入して宅録できるようになって、音を出すメンバーの中で、いよいよ俺だけが「録音した音を自分で編集できない状態」になっちゃったwww
で、レコーディングした曲のmix会議であったのだが、メンバーで集まって話すのは、メールでヤリトリするだけよりも格段に話が早いしナゴヤカである。最後はこういうツラ突き合わせたヤリトリがモノをいう・・・ということか。ともあれ、アイデアを出し合いながら現状確認これからの予定など。結局僕はこれと言ってすること無くて、ピエール瀧状態??(苦笑)
ハッキリ言ってこのバンドの人たちは飲み込みが早いから、頓珍漢なヤツを相手にしているときのストレスが全くない。有難いことだ・・・それもあるが、ヤハリ、彼らのストレートな音楽への情熱と探究心が、居心地よい刺激なのだ。ヘンな言い方だが。
終わって、ideon君とツナパハ。途中で、こないだのヴォルトのイヴェントに来てくれていたIAFショップの方々と遭遇、褒められまくるww
ツナパハで青魚のココナッツ煮とメシ、そして、ココナッツのお酒。ideon君にスパイシーチキンを奢って貰う。いや~~辛かったけど美味かった・・・・ 時間の感覚が無くなった感じで、ズット喋り捲る。
帰宅は夜中。地元の駅に降り立ったら風がキツかった。


30日
天神と博多で買い物、センタービル前で三味線の大石氏に車で拾ってもらって、イオン伊都のスタジオへ。
課題曲「ジュ○ター」練習しまくる。
形になって、早速3日のライブに掛けることになりそう。
三味線と尺八の楽器の癖を思いっきり生かした、原曲とは似ても似つかぬモノになったww。 結局殆どユニゾンで演奏することに。でも、そのほうが倍音が出るんだな・・・・
練習終わって、近くの緑モスで3日の打ち合わせ。今年最後のモスか。あ、今日はハンバーガー尽くしだな・・・・www3月のライブの打ち合わせもやる。ちょっと新展開になりそう。

しかし課題曲はシンコペイションが多く、僕の中でリズムあやふやなので、帰宅して、メトロノームのフリーソフトをダウンロードして、譜面を見つつ唱歌。シンコペきっちりやらないと、フニャフニャの訳ワカラン演奏になっちゃうので、そういうところはきちんと納得いくまで把握する。
あと、ソロで「春の海」ちょっとやるので、お手本の演奏をネットで探してたら、なんと、川村泰山先生の演奏がwavでダウンロードできちゃった!!この曲は、誰でも知っている名曲中の名曲なので、緊張するナ・・・尺八吹きの永遠の課題曲とも言えるし。演奏家それぞれで、解釈に微妙な違いがあるのもこの曲ならでは。
それにしても、ネットでかなり便利になって、一寸した作業は格段に速く終わるようになって、有難いですネ。
純正調チューニング用の音叉のフリーソフトもあったし。

福岡市は夜中にごみ収集に来るのだが、今、車の音がしている。
本当にお疲れ様だ。

31日
掃除、整理整頓。
3日のライブの準備。

夜、近くの海に行く。
波が次から次に押し寄せてくる。

新年の抱負、なんて何も無い。

「一枚の紙の中に雲を見る」・・・・この言葉を悟りたい。

by ryosai160 | 2007-12-31 20:27


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