萬坊庵・つれづれの記(BLOGと演奏情報)

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2007年 07月 16日

Chicago Club Night #17

2ヶ月ぶりに、|uniq"est|でライブしてきた。

最近は、天神界隈でのライブに集中しているので、リハ前の練習はおなじみのゴンスタジオ。
対バンが強力なので、特に気合が入る・・・・気がする。いつもの感じで終了。
会場が至近距離の「音楽室」なので、移動が楽。

季節外れの台風が迫っているので、人通りも少ない。
お客さんの入りが不安である・・・・

リハは、非常にぎこちなく終了(笑)。台風が迫っているからか、ハウリングの嵐も。
僕たちは機材が多いので、PAの人は困ることだろう。
しかし、本番では何とかなるだろう。

メシを中華屋で食いつつ、今後のことなど。
レコーディングに集中するため、秋までのライブはすべてお断り、という方針になった。
その他、いろいろ。お約束の?しょうもない話も(笑)。
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イヴェントは15分押しで始まる。
この日のためにヤフオクで落とした,偉大なるNEU!のTシャツを着る。願わくば、その霊が演奏の間だけでも僕に乗り移らんことを・・・・・
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本番は、ハウリングも無く、纏まった感じで集中力が途切れることなく、ちかっぱ演奏に没頭。
山笠で沸き立つこの博多で、祭りに色を添えることができたかと(笑)。
新曲のジャズ風の曲も、練習の時よりヒラメキがあった。
マテリアルがちょっと、音程バラバラでまあ、アフリカ的(意味不明)であったが・・・・今後の課題、コンゴトロニクス。
中華屋で食った量の多いスーラー坦麺がハラにきて、演奏途中でウッときてやばかったのも、反省。

しょっぱな出番なので、後はユックリ飲みつつ、見る。蒸し暑いのでビールがうまい。


「テストパターン」というバンドをしている岡山の村岡さんは、かなりザックリした比喩で申し訳ないが、「蝉」の岡崎さんを「陰」とすれば、「陽」といった感じの、対照的な雰囲気を持つギターであった。この二人でバトル?をやれば、非常に面白いのではないかと演奏を見ながら感じた。
キーボードの林さんとの相性もバッチリで、「音響を通過したフュージョン」という印象だった。個人的には、80年代フュージョンを通過しているので、懐かしい感じ。そういう音楽を自分よりかなり年下の人がやっているのも不思議であるが。世代は関係ないのかも。 本人にはそういう意識無いかもしれないし・・・・

Chicago Club Night #17_f0065630_0171194.jpg

同じく岡山の女性二人組・話題の「手水(ちょうず)」は、ライブで実際に体験すると、ヨリ静謐感が伝わってくる。
福岡の女性バンドで、こういう感じは出ないと思う。それは良い悪いの話ではなくて。玄界灘を見て育つのと瀬戸内海を見て育つのでは、感性も当然違うであろう・・・・という、こちらも荒い比喩ですが。
広島に「風早(かざはや)」という場所があって、そこに行ったことがあるのだが、そのときのことをふと思い起こした。海の水面の輝きが穏やかで、光の粒もちょっとくすんでいる。

二ール☆UMAは、暑苦しいまでに、九州を感じるバンド。
今は福岡はあらゆるところで祭りの最中で、ここでも、そんな街の体温を感じることが出来た。

そして、倉地さんは、もう僕の理解不可能な世界を悠々とさまよっていらっしゃる(笑)。いや、ホントに?マーク一杯なんよ、聴きながら。それを聴かせるもの、にしているのは勿論アーティストとしての力量だが。
しかし、アンコールで「8ミリ監督」を歌われて、僕はこの曲が倉地さんを見た最初の曲だったので、非常に懐かしかった。
もう10年以上もたつのか・・・・当時住んでいた広島を出て、東京に出ようかとか迷っていたときに、福岡に帰ってくることにしたのも、倉地さんの存在が大きかった。

それにしても、先週の大阪ブリッジでの、おおたか&巻上&倉地&千野秀一のセッションって、なんか濃い過ぎ!って思ってて、倉地さんに話を聞いたら、やっぱり、濃ゆかった(笑)。
「魁龍」食って、「大砲」食って、「大龍」食って、「元祖長浜屋」食って・・・・てな感じですネ、って倉地さんに言ったら大笑いになった。


台風は福岡からは逸れたようだけど、なんか心配なので、打ち上げは割愛して帰宅。

夜中の道を駅から傘差して歩いてて、途中で物凄い強風が吹いて傘が壊れてしまった。
しかし、片田舎の海のそばの道を一人でテクテク歩くと、天神での事がまた別の世界のように思えてくる。

夜露に濡れた葉っぱが輝いているのを見る。
細かい雨の中を歩く。
僕は人にいえるような主張を持つ人間ではないが、静かな喜びが沸いてくる。

by ryosai160 | 2007-07-16 00:18


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