萬坊庵・つれづれの記(BLOGと演奏情報)

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2007年 04月 17日

|uniq"est|今年最初のライブ

を、4・15に天神のgrafという割と新しいライブハウスで行なった。
まあ、天神はライブハウスに限らずお店の入れ替わりが激しくて、2~3年前によく出演していた「ハコ」は、殆ど姿を消すか経営者が変わって別の「ハコ」になってたり、という感じ。grafもご多分に漏れず、以前はO/Dというクラブだった。福岡市内に住んでいるに関わらず僕は天神でライブすることは本当に少ないので、そんなに詳しくは無いが、天神にたまに行くと「無常」を感じてしまう・・・・それだけ活気があるということなのか?

ともあれ、この日は、一日の大半を天神で過ごす。

リハ前の練習を行きつけの親不孝ゴンスタジオで。ここは場所もいいし、気配りが行き届いているので気持ちよく練習できる。
今回はヒデキ君の映像とのジョイントなので、一緒に。MACで元の映像をREALTIMEで加工するというライブ向けの手法で、ひとつのイメージからサイバーにそしてサイケにイマジネイションとカラーが無限に引き出されてくるような感じにとても刺激される。と同時に、ドラムのYang君発案の、バスドラをトリガーにして映像に乱れというバグを加えるというコンセプチュアルなアイデアも「練習」。凄くいい感じだ!!
みんなの音も気合が入っているし、イヴェント出演ということで練りに練った曲構成も万全。
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懸念も一応払拭して、grafに移動。
今回はTIMEMARKETという、天神で10年ぐらい前から、よしえさんという女性が主催しているイヴェントの103回目にトリで出演、と相成った。
メインは小倉のドグラマグラ。「呆けすとら」の中核メンバーで構成されている、もう15年ぐらいやってる超熟練バンドである。僕もコレまでたびたび共演させてもらっているし、リーダーの谷本さんとは、福岡に来て一番長い付き合いとなっている。
その力量を知っているだけに、ドグラの後にわれわれか・・・・と、不安になる。自信はあるが、身の程は知っているつもりである(苦笑)。

今回の出演バンドは、「ねじ式」を除いて、付き合いのあるバンドばっかりでリハの時からアットホームである。イヴェントにつき物の孤独感は感じずに済んだ(笑)。

リハが終わって、みんなで「獏」に移動。
飯を食いつつ、色々話をする。

その後僕は、せっかくだし、近くの「ゆの華」で一風呂浴びる。ここは海水温泉で、よく温もるのがいい。足揉み機も折角なので・・・・
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サッパリしてgrafに戻る。

イヴェントは長丁場なので、気になるバンドを見たり、知り合いと話したり、酒を飲んだりして、思い思いに過ごす。音楽を含めて「楽しむ場」なんだ。イヴェントが最近では増えて、こういう感じも珍しくなくなったが、僕はもともとクラシックの人のようにホール中心の演奏活動をしてたので、イヴェントに出始めた頃はこういう雰囲気に馴染めなかったが、今では随分我侭にイヴェントを楽しめるようになった。尺八を始めた頃は、マサカこういう場所で演奏するなんて思いもしなかったし・・・・・長くやってると色々と面白いこともあるもんだな。
ともあれ、二日酔いで酒は飲めないので(苦笑)、最近知り合いになったBASSのAVANさんと話し込む。幅広い考えと感性の持ち主。近々共演予定なので楽しみである。

バンドは、「呆けすとら」でもご一緒しているし2月のテトラのイヴェントでお世話になった、バスクラとソプラノのみゅうさんの新バンドProgression、そしてドグラを中心に聴く。
Progressionはみゅうさんと、ギターのナオヤ君とドラムのクワミズ君のトリオ。一言で言えばフリージャズ、である。高柳昌行とか阿部薫とか、「あの感じ」が濃厚にある。僕が熱烈に愛していた音。そして、みゅうさん達にとっては「今の音」。凄く良かった。「忘れられた音」に対する愛を強く感じた。
ドグラはジャンベのアジさんを加えて、ものすごくドライブ感があった。それにしても、その場その場で「色」を即興的に出しつつグルーヴも強烈という、バンドとして望むべき状態。お客さんとのコミュニケイションもバッチリで、満足感があった。

さて、そうこうしている内に出番になった。
予定より一時間押し。

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これまでになく、密度の濃いライブだったと思う。
|uniq"est|としての「求めていた事」は発揮出来て、かつ、演奏しつつビックリするほど熱かった。ideon君、調君、yang君の音が、コレほどまでにキた事は無い、正直言って。一体感をひしひしと感じて、このメンバーだからこそ出来るグルーヴ・実験・アンサンブル、いろんなことを「ひとつのもの」としてエナジーに変えていく。自分の音が聴こえるんやろか?と思うほどの。
実際、materialの出だしで音が聴こえなくなるという機材トラブルはあったのだが・・・・・・
手ごたえは感じたね、しかし。ヒデキ君の映像は最早、第5のメンバーといっていいほど、僕達の「音風景」に溶け込んでいた。
終わって、不安は完全に吹っ飛んでいた。

久々のライブは、本当に楽しかった。次の予定は無い。
レコーディングに又戻るが、それもまた、楽し。

(以下、後日談)

終了後は、帰宅の終電の関係もあり、トラブルで凹んでいた事もあり、いろんな方への挨拶もそこそこにそそくさと退場してしまった。
そして、ものすごく背中が痛かった。帰宅してすぐ布団に入ったが殆ど睡眠できず。

昨日の日中も痛くてタマランかったので、夕方、ネットで見つけた姪浜の整骨院にGO!
柔道整骨で、治療は一寸痛かったが、痛みの原因も解明し、治療が終了したことには背中は元に戻っていた。 原因は「姿勢のゆがみ」であった・・・・確かにライブ中は片足で立ってたりして、そりゃ、ずっとやってりゃゆがむわな・・・・

考えてみれば、うずめのころから体にがたが来ていたのだが、そのまんま突っ走って、ここまで来ちゃった、って感じ。
反省。


ライブのビデオを編集しながら、Materialを見ると悔しさが・・・
ホントに音、出てない。僕は演奏はしているが聴こえていない。
機材のせいとか他人のせいには出来ない、油断してた俺が悪いのだ。
それもあって、帰宅後は寝付けなかったのだ・・・背中と心の痛みが。

対策は考えたので、それを次のライブから実行するのみ。
くよくよするのは止そう!

by ryosai160 | 2007-04-17 22:25


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