2006年 07月 16日
今年のひとつの「ヤマ」とも言えるイヴェントへの出演の日がやってきた。 毎年行われているインディーズお祭りイヴェントに、まだまだペーペーのわれら|uniq”est|が出演・・・・しかも話が来た春先はメンバーが揃ってなくて(一人脱退したので)これから改めてメン募というときで、しかし出演のOKはしたという超不安定な時期だったので、その頃のことを思うと感無量である。ナントカなるもんだナ・・・モチロン、リーダーのイデオン君の熱意が最大の原動力だが。 リハ前に、オルガン坂のスタジオで練習。 バンドで練習、というのはそれだけでも楽しいもんだ。 しかも本番が直ぐに控えているので、気合が入る。 坂の多い渋谷を移動中。東京の友人から無事にTVを借りたドラムの諸岡君。ドラムとTVを一緒に演奏という、類を見ない(笑)スタイルが披露される。 会場の6階ラウンジは、思ったよりも明るくてお洒落な雰囲気のカフェバーみたいな感じ。 主催の田口さんと挨拶。何時も笑顔の包容力のある人。こういう人が、文化を支えている。行政側の押し着せな「文化」には感じない大切なものがここには確かにある。 「ドラびでお」の一楽さん、ギタリストのマロンさん(ダブマロニクス)に会う。二人とも出演者。アヴァンギャルドの手練である。こういう人たちと同じイヴェントに出ると思うと気が引き締まる。 話題のガールズロックバンド「にせんねんもんだい」がカフェを出店。何故か青汁しかドリンクの無いヘンなカフェ(笑)だったが、ケーキは美味かった。 5年ぶりに、尾上祐一さんとお会いする。自作電子楽器を製作・演奏する方で、某大手楽器メーカーの社員である。「回擦胡」という、右手で絃をこするハンドルを回しつつ左手でタッピングすると言う見たことの無い(当たり前か)楽器を演奏。音楽性も申し分ない。リハ中の写真。 僕たちもリハを恙無く終えて、バンドのメンバーと手伝いの中野君(イデオン君の東京の友人であるが、彼が「円盤」に|uniq”est|のCDを持ち込んでくれたのがきっかけで、今回のライブの運びとなった。感謝!)と尾上さんと「神座(かむくら)」にラーメンを食べに行く。先月大阪で食べて美味しかったので、嬉しい限り。 その後、「喫茶ルノアール」へ。ココに来ると東京に来た実感がわく(笑)。浅川マキ・韓国ロックの話などで盛り上がる。 出演者が多いので、夕方5時にイヴェント開始。 とにかく人が多い。 5階はステージでこちらはライブハウスである。様子を見に行ったが満員なので、直ぐに出る。たまり場みたいなところで時間を潰す。 そこに、こういう素敵な美術作品があった。小さいビンの中に、写真を入れて一杯ぶら下げている。写真にはふとした日常の断片が写っている。見ていると、この乾いた大都会の空気の中で、ホッとする(これを制作された方の名前は失念しました。どなたかご存知でしたら教えてください)。 色んなバンドや人が出演して、いよいよ、僕たちの出番。 司会の方の紹介を受けて、演奏開始。 何時もどおりだけど、気合が入りまくっているせいか、何時もよりもメンバーそれぞれの音がブンブン言っている。調君のベースがはち切れそうな低音を出している。タブラもいい音。イデオン君は緊張気味だが、意欲的なエフェクタープレイ。諸岡君のTVも快調(笑)、ドラムのビートにキレがある。 ちかっぱ音を出す。それだけのことであるが、そこに一人では出来ないことが見えてくるのがバンドの楽しいところ。僕は非常にテンション高くかつリラックス状態で演奏できた。あっという間の30分。 終わって、何時もどおり、客席がシーンとしていた(笑)。 どうとって良いのか分からない音楽だからか、単につまらないのか、よく分からない。 どっちでもいいや。 僕たちはパクリや人まねでウケを取るような音楽はやってない。東京に比べたら段違いに情報の少ない九州で、自分たちの感性に忠実にやってきただけ。それが聴いている人たちの気持ちにヒットしたら・・・・と思うけど。まだそこまでは行ってないかもしれない。それでも、きっと何人かの人の勇気にはなった、と信じることにする。 「気の利いた音楽」なんて出来っこないしする気もない。少なくとも僕自身は。 終わって、正直ホッとした。「ヤマ」は、越えた。 お会いしたかった日本口琴協会会長の直川礼緒さんとも演奏後、挨拶した。とても気さくな方で向こうから声を掛けてくださった。CDを買っていただいて有難い。しかし、この方の前で、僕のド下手な口琴を演奏することになろうとは・・・(苦笑)。 直川さんの演奏を拝聴。驚愕の一言。口琴だけで世界を作る・・・・その気高さに打たれる。 食べたかった「唐そば」に行く。北九州にあったラーメン屋だが、今は渋谷にしかない。 美味かった。 思えば、ラーメンで過ごした渋谷だったナ・・・(苦笑) トリの猫ひろしを見て帰る。体を張った本物の芸は凄まじかったし説得力があった。心から爆笑した。 ヘトヘトに疲れているハズだったが、終わったら何故か、元気になっていた。
by ryosai160
| 2006-07-16 23:59
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