2006年 04月 24日
先日、今までの懸案を解決すべく、エフェクターを購入。 アンプで有名なMarshall が最近空間系エフェクターを新しく出したというので、Reflectorという名のリバーヴにした。 リバーヴとは、平たく言えばカラオケでいうエコーのことで、響きを機械的に付ける事で、音に広がりを出す効果がある。 今までは、2台のディレイの内の1台でその代わりをしていた(というか、本来そんな使い方をしないので「邪道」とも言える)が、思った効果が出ないのと、ライブでツマミの設定に神経を必要以上に使うのがいやなので、思い切ってチェンジした。 響きの種類を色々選べて、使っていて楽しいし、気分的にも楽である。その分、演奏にも集中できる。 しかし、それだけに、使い方に気をつけないと・・・・と思う。 音の輪郭が際立たないといけない箇所、音の構造が自分にも聴き手にもハッキリと伝わらないとその曲を通して何をやってるのかわからなくなってしまう場合には、当然、ストイックになるべきだろう。その辺の見極めをしないといけない。 音には輪郭と言うものがあるから、それを一様にリバーヴを掛け捲って、一見「気持ちの良い音」で流してしまっては、肝心の音で言うべきことが伝わらなくなる。 話は変わって、先週の金曜日に、「アリワ」というカフェに、岸本麻子さんのピアノのコンサートを聴きに行った。 曲目はクラシックなど、どちらかと言えばオーソドックスな落ち着いた選曲。 そこで印象に残ったのが、彼女のリバーヴの使い方。ピアノは楽器にすでにリバーヴペダルが付いている。それを効果的に使っていた。どちらかと言うと、かなり控えめで、それゆえに、和声の構造がクッキリと感じ取れた。こういう理知的な演奏は、なかなかないなと思った。清水一興・高橋悠治の系統の、曲の構造を浮き彫りにする感じ。僕は素人の聴き手だから勝手にそう思ったが・・・・・ (ゲストの池島直子さんのマリンバは、情熱的で大変素晴らしかった。) 翻って、自分の音の輪郭は?と考えた。
by ryosai160
| 2006-04-24 16:49
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