萬坊庵・つれづれの記(BLOGと演奏情報)

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2008年 12月 31日

揺らめく草

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揺らめく草と、その向こうに広がる海。そこに浮かぶ小島。
素朴で素敵な風景。

春に、韓国へ独り旅をしたときに、汽車の中から写したものだったと思う。

フトしたことで、本質的な風景に出会う。
でも、出会った後は忘れていて、2008年が終わろうとしている今、一年を振り返ってみて、また出会ったのだった。

出会った瞬間のことはまったく覚えていない。
でも、出会ったのだ。

今年も、出会いや決別があった。
でも、過ぎ去った今は、気にしていない。

僕は、揺らめく草なのだから。
光る海を見つめている。

by ryosai160 | 2008-12-31 20:48
2008年 12月 20日

[復刻] 響 - 和楽器による現代日本の音楽 を聴く

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僕の居た大学の邦楽サークルには、豊富に音源があった。
20年ぐらい前だから、カセットテープとか、LPなんだけど。
その中に、この作品もあった。

現代音楽系の作曲家が、和楽器のために作曲をして、それを、和楽器で演奏する。
ということに、まず興奮を覚えて、聴き込んだ。
どっちかというと、勉強という感じで、楽しめはしなかったけど、それでも、その中の何曲かには、感動した。

小山清茂の曲で、酒井竹保師の尺八が聴ける。
僕にとっては、尺八のデモーニッシュな面を凝縮した、いまだに目指している音。
2楽章の、竹が破れたような腹をえぐるような、長管尺八の響き。
ゾッとする、その凄さに。

そして、弦の響きの美しさそのものの、三つのエスキスという箏のための曲。
奇跡の響き。

全身を耳にして聴くに値する音楽が、ここにもある。

by ryosai160 | 2008-12-20 00:38
2008年 12月 20日

年末の雑感

街から帰る途中の姪浜駅で降りて、北口の、最近偶然発見した、阪神タイガースの暖簾のたこ焼きバンにて、2パック購入して、郵便ポストの前で立ち食い。
今日食っても、やっぱり、最高だった。 育った関西のたこ焼きの味がした。福岡に居ると、なかなかお目にかかれない。
おっさんとちょっとしゃべったら、どうもやっぱり、関西の人のようだ。マヨネーズは掛けないでね、って言ったのに、掛けてくれたり。(マヨネーズ苦手です)
ソースと魚粉の香りもよろしい熱いたこ焼きを頬張るのは、冷える冬の夜に、うれしいひと時だ。

なんていうのかな、僕は、ちょっとうれしかったら良い訳よ。
何時も。

昨日の夜は、バンド|uniq"est|の練習。
最近入ったドラムの史郎君の、充実してすごしている、そんな日々の喜びが、演奏に自然に出ていたのが、実に良かった。
疲れることが多いけど、面白いことも、それ以上にあるわけで。

いっつも、ささやかなグルーヴを求めている。
でも、人はむやみに巻き込まないけど。

とか、なんとか、たこ焼きの後、ホームに佇んでいたら、突然、今年の春に共演させて頂いたとあるダンサーの方からのライブのご依頼の電話が。それも、大舞台である。
俺なんか、エエんでっか?と思いつつ、早速、青写真を描く準備をする。

来年も、今までと変わらず、単なる尺八吹きとして過ごすことになりそうだ。
ウダウダ、やりもしない皮算用も、媚も、偉そうな共感も、要らない。
淡々と、そして、熱く。


もともと、何もなかったくせに、ちょっと持つようになると、なぜ、求めたがるのか。
なんで、差別をするのか。
なんで、表現することばっかりに一生懸命になって、自分の心の動きを見つめることができないのか。
人と居ると、それだけで何かした気になるのはなぜか。

by ryosai160 | 2008-12-20 00:19
2008年 12月 14日

13日 垣内美希ライブ at洋文堂(小倉)

小倉。
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今年は、あんまり訪れる機会がなかったが、来て見ると、やっぱり、どことなくホッとする街である。
土曜日なので、土日祝限定の博多~小倉が往復3000円の新幹線の割引切符で移動。たった15分で着くので、旅情はほとんどないww・・・が、荷物を抱えている時には大変ありがたい切符である。

舞踏と、最近では弾き語りでも活動している垣内美希さんの、弾き語りの方のライブに、呼んでいただいた。洋文堂という、小倉駅から程近くの、ギャラリーと中国茶、それにエコグッズ販売、そして人生相談・・・・という、アットホームな感じのお店で、定期的ライブをしていて、10回目の記念に、僕がゲストということで。

ライブは夕方なので、お昼から2人でユックリ練習して、買ってきたシロヤのパンを食べて談笑する。
夕方、洋文堂に荷物を置いて、商店街でお茶をしながら、たわいもない話をいろいろする。彼女が最近のとあるライブで一緒になった「マラカスを振る合気道の先生」の話に大爆笑。

曲は、彼女のオリジナルと、森田童子と、賛美歌、そして、年末ということで「第九」を一緒にすることに。
マイク無しの生音で、どっちかというとウィスパー系の感じなので、僕も、尺八の歌口をリコーダーの歌口にできる「尺八アダプター」とか、小さい笛を持参。
森田童子の曲に合うのでは、と思ったが、リコーダーの歌口は、息が余るので、ちょっと苦戦した。はかない感じを狙ったが、難しかったですナ・・・でも、好きな曲だったし、美希ちゃんの演奏もとても情感が出ていて、素敵だった。
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そして、先日、わざわざ製作していただき購入して、今回初めてライブで使用する、笛工房 kanaiyaの松本学さんの虎竹尺八も。2尺で、いわゆる「地無し」管であり、素朴で、スッとする、とても良い音が出る。
美希ちゃんの「夕暮れの街」という曲にバッチリはまった。
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去年の夏に、小倉のバードマンハウスで一緒に演奏した「海に沈む列車」も、いい曲。
賛美歌になっている「ロンドンデリー」は、中学生のころ、アルトリコーダーで良く吹いていたことを思い出す。そのころは、まさか、こんな人生を歩もうとは夢にも思わなかったが。
そして、「第九」。
最近遊び用に購入した、カオシレーターを「お囃子」で、というか、実際はノイズのような感じで使ってみる。iPod用の簡易スピーカーで鳴らして、チープな感じで、なかなか愉快だった。
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おまけ:僕のソロ。
*前日、mixiの日記に、ソロの曲目をUPしてて、それを携帯電話で確認しながらライブをする・・・というわざとらしい演出wは、ほとんど受けなかった。
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*最後の曲の演奏後、「コマネチ!」をキメる!!
以前から、ライブでやってみたかったので、年末だし、今年最後のライブだし、いっかということで。
大爆笑と失笑が同時に聞こえたw
かの海童道祖は、フランスの国営放送で演奏する際に、一発、放屁なされたらしいが、それに比べると、非常にショぼい。でも、まあいいや。やりたいことできて、非常に満足だ!!ww
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お客さんは、お店のキャパに合ったボチボチの入りでした。製作された、大風呂敷の野口さん、大変お疲れ様でした。美希ちゃんの大ファンとのことで、僕はお耳汚しだったかも・・・とも思ったが。僕のことは、時々、ミニコミなどで名前が出ているのでご存知だったらしい。

ライブ終了後、「八っちゃん」という焼き鳥屋さんで打ち上げ。
焼酎「山ねこ」「赤霧」のロックをキメる。
ここは昔、小倉が誇るベーシスト・福山ワタルさんと飲んだことがある。
山口さんはじめ、皆さんといろいろ話した。心地よく酔っ払って、シメは鳥雑炊。実に旨かった。
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新幹線と、最終の地下鉄で帰宅。

美希ちゃん、呼んでくれてありがとう。
また、遊びましょう。

by ryosai160 | 2008-12-14 22:23
2008年 12月 14日

筑前前原

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by ryosai160 | 2008-12-14 21:32
2008年 12月 10日

CD「ヴィオラ満チル月」(トビウオリアキ)

10月に、玉名で、ホント偶然に共演させていただいた、素晴らしいヴィオラ奏者のトビウオリアキさんのCDを、共演後すぐに注文して、聴いて、今でも聴いていて。
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カリンバやホーミー、ピアノなどとの演奏。
感じるのは、「ああ、いいなぁ~」という、そのことだけ。

よく、音楽はスタイルやジャンルではない、という言い方をされるが、まあ、そりゃそうだろう。
人間の頭の理屈の中では。

ああ、いいなぁ~~
とおもうことが、僕は、音楽のすべてだと思う。
だから、聴き続けられるのだ。

どんな音の衣をまとっていても、芯のある音、というのはすぐに分かる。
分かる僕、で、何時までも居たい。

それにしても、般若心経の弾き語り、と合奏にはヤラれた。
永遠なるものが仄見える、憧れの演奏。

関心のある方はコチラへ。

by ryosai160 | 2008-12-10 21:38
2008年 12月 09日

I remember you を思い出す

伊万里でのAsian wingsで演奏したこの曲 I remenber you。
今年の僕の思い出深い演奏BEST3には入るナ・・・

音が少なくて、リズムキープとしてのリズムが無い。
アンビエント、ではない。そんな一言で片付けられるものではない。

トンコリのようなギター。
いろいろな楽器、奏法、・・・飽くなき好奇心の恐るべき56歳、冴え師の欲望の果てにww到達された奥の深いシンプルさが、僕のイマジネイションを引き出してくれる。
どこのとも知れない音階。今回は、雅楽のようになった。
僕のフレーズも、雅楽の竜笛のように、シンプルに、大陸的になった・・・・と思う。ワウとリバーヴとハーモナイザーを控えめに使って、流れのニュアンスを消さないようにする。
小澤さんは、大きくて緻密な生命体=ジャングルのパルスを出せるのが凄い。
居森さんが実は、サウンドの流れを微妙かつ的確に変えていて、実はこの人が支えている部分が凄くあることが改めて分かる。
そして、おおたかさんのうた。もう、そうでしか無い、という自然さで、そこに在る。存在そのものを聴かせられる・感じさせられる声。この曲も、彼女の存在の声から、生まれてきたのだと思う。

以上の要素が、分かちがたく合わさって現れた。
それは、コタンというものが、かつて、どこかに、こういう風にあったのではないか、とフト思うような、体験だった。

でも、伊万里のお寺の、その時間に、確かにあった。
コタン。

by ryosai160 | 2008-12-09 23:00
2008年 12月 09日

「CDジャーナル」12月号に|uniq"est|の nine waves の記事が載っています!&雑感

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現在発売中のこの雑誌「CDジャーナル」は、いろんなジャンルの面白そうなCDなどを幅広く紹介しているので、僕もたまに読みますが、今回は、自分たちの作品のレヴューが載っているので、遅まきながら近所のフタバ図書で買いましたww
表紙が平原綾香というのがいい感じですナ・・・・

CD新譜試聴記、というコーナーのJ-POPの欄に、短いですが、大変嬉しい批評をいただいています。
ここにその文章を転載するのは控えますが、尺八を取り入れたということと、音楽というよりも「音の絵」とか、オブジェ的なものを感じさせる、といった点で、かなり独創的なサウンドである、ということのようです。多分に手前味噌も入っていますが・・・・ww
前者については、巷にありがちなワールドミュージック的なわざとらしい感じを狙ったのではなくて、尺八を吹いている僕が結成以来のメンバーとして居る、というごく自然な成り行きの結果に過ぎないものです。この点は、僕自身は、所謂「ウリ」として、現象的に利用させてもらおうかなというぐらいです。
後者については、かなり意識的にバンドの方向性として目指しているところです。セッション的な音の即興的なやり取りから来る馴れ合い、楽器演奏のテクニックに頼った音楽性軽視、は、できるだけ排して、さまざまな音のパーツを、アイデアを煮詰めた上で配して、演奏してみて、音の思考にフィードバックして、それをまた演奏の場にフィードバックして・・・・という作業のループの中から、オブジェ的に産み出されたものである、と僕個人は思います。
それが現代的であるか否かは、実はあんまり関心が無くて、そういう風にして、「音の海を航海する」ツールとして、バンドという集合体があっていい、とも思います。
バンドの英雄時代ほど、時代錯誤な代物は無いし、僕らのような、地方の無名のバンドが、こういうきっかけで世に知られるようになることが、今の時代を物語っているとも言えます。結果的に、やはり、現代的である、といえるようですね。
あと、批評には、即興音楽として、僕たちの音楽が紹介されています。上記のような、反・即興的な方法を採っても、現象的にはそう聴こえるのかな?というより、僕は、根本にある自然発生的な音の雰囲気を、分かりやすく即興的と言い換えて表現されているのだと思っています。この辺は、言葉のアヤなのですが。

実は、東京を中心に量販店に出荷しているCDも細々ながら割と順調に売れています。
CDをはじめとする音楽メディアが飽和状態の今日この頃、僕たちの音と出会って、そこから、何かを感じてくれている名も知らない人たちが確実に存在する・・・・ということに、小さな勇気を与えられます。

考えて見れば、僕自身もそうやって、「新しい音」に出会ってきたのです。

by ryosai160 | 2008-12-09 20:54
2008年 12月 07日

6日 津軽三味線&尺八コンサート at大楠公民館(南区)

雪が降って寒気がいっそう増す気候であったので、お客さんの入りが、ちょっと少なかったとのことではあったが、それでも、ほぼ満席。無名の私たちのためにこれだけ集まってくださってありがたい。
喋りが6割、演奏4割ぐらいの気持ちで。
今回は、尺八の説明にホワイトボードを利用したりした。口だけでは分かり難いので。
尺八の内部の構造の説明をしないと、音に対する精神論だけぶっても説得力がない。いつも思っていることで、現行の尺八が、実は、内部が竹ではなく石膏と漆で固められている「石膏の笛」であることは、僕は、尺八の知識として伝えなければならないと思っている。誤解の無いように言い添えるが、それは、調律を追及したゆえの技術の結晶であると思っている。そこに、現代の尺八の哲学がある。そして、昔ながらの、地なし尺八(僕の吹いている虚鐸も含まれる)の説明もして、演奏を聴いてもらう。日本人の感性の変化と変わらないものを少しでも実感していただければ、と思う。
そういうこととか、曲にまつわる楽しいことなどを大石氏と交代で喋って、演奏していたら、いつの間にか、持ち時間の1時間半は経っていた。
次の課題は、大石氏との喋りでの掛け合いである。漫才コンビとしてもやっていけるように・・・ww

それにしても、今回も完全な生音であったが、自分の音が未熟で、まだまだ精進すべきことがよく分かる。
真剣勝負である。
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by ryosai160 | 2008-12-07 00:39