萬坊庵・つれづれの記(BLOGと演奏情報)

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2008年 10月 28日

26日 津軽三味線と尺八とジャンベの夕べ at 旅館魚半(唐津市)

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(写真提供・浦義勝さん 有難うございます。僕の撮った写真も混じっていますが・・・)

我が愛する唐津の海に面する老舗旅館での演奏。
沢山の方々に支えられて、充実のステージになったと思う。
花束贈呈までしていただいて、光栄のきわみ。

イヴェント終了後、スタッフの方々と、唐津・浜崎の郷土料理を囲みつつ、談笑する。
だぶ鍋は初めて食べたが、心惹かれるものがあった。

外に出て、夜の海を見る。
遠くに唐津の街の灯火が。
ここで、そのうち、ゆっくりと過ごしたい。

by ryosai160 | 2008-10-28 21:43
2008年 10月 21日

13日 ちゃぶ台 秋の夕べコンサート(熊本県玉名市)

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ライブ前日に会場の「ちゃぶ台」に入り、宿泊させていただく。
前回は、2年前の春にここを訪れて、やはり、重松さんと、魚君と共演した。
そして、前回から、場所が移転して、藁葺屋根の民家を改築した建物である。
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中は天井に藁がビッシリ敷き詰められていて、その下で過ごすのは、とても心が落ち着いて気持ちが良い。
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ライブ当日は、特に行くところもなく、この藁葺の下で、ゴロゴロしたり、道路向かいの田んぼを散歩したり。iPodで、ローレン・コナーズや吉村昭のHO・NA・MIという箏のミニマルアンサンブルの曲を聴きながら、穂波の擦れる音、空の青さ、鉄塔の屹立を楽しむ。それにしても、穂波とは、良くぞ言ったものだ。何時もは海を愛する僕だけど、田園風景のおおらかさにも心がときめく。
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そして、重松さんや魚君と土間で色々と話したり、ご飯を食べたり。
彼らは、日本全国、そして世界を旅しながら音楽しているので、自宅にいることは殆ど無いそうだ。かたや僕はといえば、殆ど自宅に居て、ライブとか用事のあるときだけ外に出るような、出不精の生活。ライフスタイルは全く違うが、音楽で、上手く結びついてて、たまの再会そして一緒に音楽をすることが、とても自然であると思う。

そんな、僕たちの関係が、そのまんま、夜のライブでの音楽になったような気がする。
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それぞれの旅、それぞれの思い、を大事にしながら、お互いの音をよく聴きあって、思いっきり演奏する。そこには、過剰なぶつかり合いはない。
個性、というのはよく分からないが、自分を大事にして、人の思いも大事に出来る・・・・っていう、極普通のこと。
それにしても、この二人は、凄かった!!3人でのお手合わせでも、2年前より、スケールが大きくなっていて、余計な力が抜けていて、音に笑いがある。この、音に笑いというのは、なかなかそう簡単にあるものではない。こういう人たちに、僕は、虚無僧の境地を感じてしまう。
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「慈しみの微笑み」を3人で、心を込めて演奏。病をおして、わざわざ聴きに来てくれた、ある人に向けて。その人に贈る曲。本当は歌があるけど、その歌が聴ける日が、また、来ることをと願いつつ。吹きながら、落涙しそうになる・・・・思い出のある、心から好きな曲なので。
最後に、聴きに来てくれた友達のミュージシャンたちを交えて、セッション。
個人的には、お会いしたかったヴィオラのトビウオリアキさんと共演できて、嬉しかった。
潤ちゃんのジャンベも暖かい音でとてもよかった。
凄くピースフルで秋の夜にふさわしいセッションになった。

ライブが終わって、そのまま、打ち上げ。
美味しい料理と、良い焼酎。語らい。
夜は一人で過ごすことが多いので、皆でワイワイやる夜も、素晴らしい。

by ryosai160 | 2008-10-21 22:45
2008年 10月 19日

12日 平尾台自然音楽祭(北九州市)

秋らしい季候に爽やかな気分を覚える、そんな中、一層、秋を満喫できるイヴェントに参加してきた。
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ピアニストの重松壮一郎さんがコーディネイトしている、今年で3回目の「平尾台自然音楽祭」。
九州有数のカルスト台地、そして鍾乳洞で有名な平尾台にある野外ステージにて、毎回、多彩な出演者が出演しており、実は前から密かに出演したかったイヴェントなんだが、今回、広島のウパシクマとともに呼んで下さった。
ウパシクマとは、去年の11月のカフェ楽屋のライブ以来、まったく共演していない・・・・が、現地で、リーダー佐伯さんに会うと、そんな久しぶり感は吹っ飛ぶ。
そして、今回は、佐世保在住の陶芸家にして、アラブ方面のパーカッションに滅法ハマり中の田中隆比古さんがダルブッカという中近東の太鼓で、そして、地元在住のベリーダンサーのリョウコさんというメンバーで、非常にアラビックな雰囲気のサウンドとなった・・・・気がするww
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大変広い会場で、秋の晴れ渡った空の下、持参したエフェクターも快調に、エレクトリック尺八を炸裂させた。気分はサンタナである。気持ちよかった。
でも、電気の音に無批判に溺れているつもりはない。そこに、僕の心の中にある、「海」のイメージ・広がりが表現できるからこそ、重い機材ケースをせっせと運んで、こういう音を出しているのだ。
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佐伯さんは最近はウードを中心に演奏されている。それと、ギターと三線。どんな楽器を演奏しても、そこに、佐伯さんの音がある。見たいものが伝わってくる。哀しくて優しい世界。僕は、彼のBLUES感のあるその雰囲気が好きだ。
居森さんの声が、のびやかに空に解けていく。ぼくはその声を、尺八という僕の声で追いかける。
比古さんのダルブッカが乾いて響き、絶妙なアクセントをバンドのサウンドに色づける。リョウコさんのダンスが、音の中に、艶やかに舞い、音だけの世界では見えないものを具現する。
馬頭琴の岡林立哉さんも途中で参加。野性味のある良い音だ。
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誤解を恐れずに言えば、とても、オリエンタルな音、だったと思う。

ムビラの小池龍一さんのムビラバウロン。お二人で、これだけ多彩な演奏が出来るのかと思う。ディストーションを掛け捲ったムビラの音が、大好きなアフリカのバンド・コノノ№1のようでもあり興奮した。カッコいい!!
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重松さんのピアノソロ。
彼のソロを見ていると、風格、というものを感じる。
オスティナートのパターンの重なり合いから、豊かな響きをつむぎだす。
そこには、西洋の権威的な響きがない。
ピアノから開放されたピアニスト。
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今回のイヴェントで、一番感動したのは、岡林さんのホーミー・ソロ。
ノーマイクで、ステージの中央に立ち、生声で謡う。
倍音が、とてもはっきりと聴こえた。
この人は、聴こえる音を熟知している、と思った。
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写真を撮り忘れたが、一番最初に出演した平魚泳君が、お客さんを摑んでくれたので、とても、やりやすかったように思う。彼も、段々、自分の世界を深めて解き放っている。それにしても、こんなでかいステージでも、ストリートの気さくなリラックスした感じを失わないのは、流石!!世界の何処でも演奏できる、という存在感が眩しかった。

お客さんが思い思いに聴いて下さっているのが感じられて、それが、嬉しかった。
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良いイヴェントだった。
重松さん、出演者の皆さん、秋の良い一日をありがとうございました。そして、お疲れ様でした。

終わって、リョウコさんオススメの、行橋の「花苑」でハンバーグを、バンドの皆さんで食べつつ、話に花を咲かせる。皆さんの職業がバラエティーに富んでいて話していて勉強になって楽しい。
来月は、おおたか静流&Asian Wingsで皆さんと再会する。そのときまで!
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JR苅田駅から、次の演奏会場の、熊本・玉名市に向かう。
新幹線と有明を乗り継ぎ、2時間ぐらい。
夜の中をひた走る列車の中で、小さな幸せを噛みしめる。

玉名・・・・といえば、温泉。
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一日の疲れを、露天風呂で癒す。雲の間に瞬く星を眺める。冷たい空気が、顔に当たって心地良い。
山頭火を、ふと思う。

by ryosai160 | 2008-10-19 21:10
2008年 10月 04日

3日 風また吹く~喉歌とアコーディオンと尺八と~ at もも庵

夏の終わりに、思いがけず、広島のOTIS!佐伯さんからご連絡があって、トゥヴァの喉歌フーメイの等々力政彦さんとアコーディオンのいわつなおこさんと僕、という組み合わせでのライブが実現した。

タイトルを決め、フライヤーを久々に作った。
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等々力政彦、いわつなおこ。
このお二方は、同年代の、リスペクトしているプロの音楽家であり、その鋼のように鍛えられてしなやかな音に、僕は、自分が正直不安だし、僕のようなモノがご一緒とは・・・・と気が引けたりもしたのだが、せっかくのお話を贅沢なチャンスにしよう、ということで。
場所は、ココのところずっとお世話になっているもも庵さんで。


ソロと合奏、ということなので、ソロで、今までとはガラッと違った思い切ったことをしてみよう、と思いたつ。
3曲演奏。MCも曲の演奏の一部になるようにする。

まずは、尺八界の巨匠、山本邦山の「竹の四季より 秋」をやることにした。
1千枚は超える大量の楽譜の入った箱から引っ張り出した、古い尺八譜に久々にご対面。
学生時代にコツコツ練習してて、結局、モノにならなかった。
が、今なら、色んな音楽をやってきた今の僕の感性で、出来る、と見た。
学生時代は苦行のようだったフレーズが、楽しんで吹ける。
やった。

僕の曲、「風の明暗」。
風の明暗をたどる 
という、山頭火の句から発想して作った。
山頭火への思い、虚無僧尺八への思慕、そして、「耳をすます」ということ。
昔作ったCDには、福山亘さんのウッドベースとのDUOで収録したが、今回は、虚鐸1本にアレンジしなおした。この笛の、サイケデリックでトランシーな雰囲気の音に合っている、と思う。

そして、先日、自ら命を絶った友人のサックス奏者・鈴木新さんとの在りし日を思い起こし、彼から直々に、彼の部屋の畳の上に胡坐をかいて、サシで教えてもらった、「ナアダム」。モンゴル語でお祭り、という意味の曲。皮肉な気もするが、これをやることにした。
(新さんのことは、ヴァイオリンの谷本さんから教えていただきました。とても哀しかったけど・・・有難うございました)

尺八1本で演奏することには、本当に、不安が付きまとう。
でも、それも払拭できた、と思う。
一音成仏。
それに尽きる。
伝統の思想は、今に生きてこそ、である。


等々力さんといわつさんのソロは、とても素晴らしかった。

アルタイの果てしない山々と大地を独り歩くようなドシュプルールの響き。
永遠に続くような持続音を奏でるイギル。
脳味噌に直接響き渡るホムス。
宇宙から贈られた声としか思えないフーメイ。

人生の喜びと哀しみ、そして不可思議さを歌い上げるアコーディオン。

聴きながら、音と共に生きるということを想う。


そして、共演。
トゥヴァの曲、エキアッタルと子守唄、そして、日本の童謡の小さい秋見つけた、の3曲。
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同じ音楽でも、音への感覚・世界観が全く違うので、変に融合しないようには心がけた。
楽器や音楽によって、それぞれの時間と空間、というものがある。当たり前だ、みんな違うのだから。
ズレていることと、合っていること。
って、何だろう。
セッションのたびにいつも思うことだけど、それが観念になっていてはつまらない。
今回は、名手お二人の確固とした演奏とともに、色々と刺激を受けて、考えさせられたセッションだった。


お客さんも、千客万来、とまでは残念ながら行かなかったが、シッカロールのメンバーの方々、谷本さんにヴァイオリンを習っている方、ピアノの重松さんのレコーディングを手伝っていた方、と、何か濃い感じの、縁をシミジミと想う有難い客層、であった。
そして、もも庵の当主・小山田さんのお父上(「印房小山田」の初代当主)も来られて、「良かった」と言われたらしい。
光栄の限りである。

この縁をコーディネイトしてくださった、佐伯さんに感謝。
いつも、嬉しいサプライズを用意してくださる素敵なオヤジとは、来週、久々に共演である。

by ryosai160 | 2008-10-04 23:17