萬坊庵・つれづれの記(BLOGと演奏情報)

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2008年 09月 30日

昨日

は前原の「前原音蔵」に、深水郁さんの個展を見に行った。
雨のそぼ降る中、シャッターの閉まった夜の商店街の中を独り歩く。
唐津街道沿いのその場所は、とても風情のある建物であった。
中に入ると、主に話しかけられて、色々話しているうちに出演依頼をされた。そういうつもりでは全くなく、コソッと来てコソっと帰ろうと思ってたのであったが、話が弾むのはいいことだ。主は音響屋さんである。
ひと段落して、しゃもじ(宮島から取り寄せた・・・との事)105個に描かれた絵、と、水墨画を楽しむ。
アクリル絵の具の森の中から、絵を描くことを覚えて世界に心を開き始めた少女の姿が浮かんでくる。魚の泳ぐ不思議な森。
墨と紺のアクリル絵の具の混ざり具合に、偶然なのか必然なのか分からないが、今までに見た事の無い新しい美を感じる。
小さいスペースの中で、絵の息遣いがある。何か、生きているような気がした。いや、生きているのだけど。
1年前も絵の個展を見せていただいたけど、柔らかくよりシンプルに、そして強くなった印象を受けた。
その内深水さんが登場。主と3人で、話が弾む。
商店街の色んなお店からの食べ物。商店街の付き合い、というのは僕の子供の頃には身近だったが、今は、こういうぬくもりも少なくなった。
不必要に大きくなって広がりすぎて、その分薄く浅くなった、僕たちの生活世界。
僕も他人事では無くそんな世界の中に居る。
そういうことに、なぜかハッとさせられた。
深水さんは、相変わらず等身大で、僕が余計なものを持ちすぎていることが、忸怩たる想いだった・・・・けど、最近亡くなった友の事とか、サスポータス氏の舞踏のこととか、心行くまで話せて、雨の蔵の中でビールを飲んで、そして、糸島の空気が、やっぱり自分に心地よいことを改めて感じた。
糸島でライブ、か。
筑前前原駅には、唐津くんちの電車の飾が、飾ってある。
ああ、もうひと月経てば、唐津くんちだ。
色々と楽しいことがあるなぁ。
哀しいことは、これからユックリと昇華しようと思う。

by ryosai160 | 2008-09-30 22:03
2008年 09月 28日

27日 PRIMITIVE CHORD at 四次元

最近の|uniq"est|ライブの一つの拠点として定着した感のある、天神の「四次元」。ここ主催のイヴェントに出演。
前回の、夏真っ盛りの7月のライブから、早いもので2ヶ月経って、季節は秋となった。
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2ヶ月の間、色々とあったけど、音楽をやる姿勢は変わらない。
僕も、ライブの場に自分の体験をフィードバックする。
僕たちのバンドは曲は決まっているが、演奏は、その時その時で違う。
演奏する僕たちの気分、PAの人の音作り、お客さんの雰囲気・・・・などが相まって、その時にしかない音になる。
即興でその時その時のカタチを作るのもありだけど、カタチを決めて、そこにその時その時の音を・・・・というのもありだと思う。要は、イイ音楽が出来て、共に楽しめればOK。
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(写真は、ジンさんが撮影してくださいました。有難うございます。ちなみに彼女は、|uniq"est|初体験だそうです)

対バンのマクマナマンの熱い演奏が素晴らしかった!
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「四次元」で楽しく打ち上げて、終電を逃したので、ドラムの諸岡くん宅に厄介になる。
次の日の昼飯を共にしたのだがお互い「福岡とんかつ研究会」のメンバーということもあって(笑)、とんかつ屋を数件巡ったが、日曜日のお昼という事もあり、どこも人が並んでいた。結局行ったのはアクロスの向かいのビルにある「インディラ」のカレー。当然、かつカレーを食す(笑)。小倉の「龍」に味が一寸似ていた。美味かった。
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by ryosai160 | 2008-09-28 19:27
2008年 09月 27日

24日 津軽三味線の夕べ at渕明窯ギャラリー (福岡市早良区)

早良の山奥でのコンサート。
虫の音が絶えず流れてくる中で、蝋燭の光の中で演奏する。
秋の訪れを感じるひととき。
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by ryosai160 | 2008-09-27 13:06
2008年 09月 14日

トイカメラでの写真

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一時期、手のひらサイズのHOLGAのトイカメラに凝っていた時があって、何時の間にかそのマイブームも去り(笑)、現像した写真が忘れた頃に部屋の片隅から出現。現像は、特殊なフィルムなので、天神の高千穂カメラでしてもらったと思う。現像代は結構かかった記憶もある。
基本的に光のない暗いところでは写らない日光写真のようなもので、写しても独特のにじみみたいな質感がある。スキャンニングしても、その感じは残っている。
紙焼きの写真を眺めていると、時間の感覚がちょっと歪むような、キリコの絵を見ているときのような気持ちになる。写しているのは、目に留まった普通の風景なのに。
また、折を見てやってみようと思う。

by ryosai160 | 2008-09-14 22:03
2008年 09月 04日

秋の或る日に(随想)

今日は出かけようとすると自転車がパンクしてて、駅までの片道20分弱を歩く。秋の空が、一寸冷たい風が、生きている喜びをささやかに感じさせる、素晴らしい気持ちがした、歩きながら。
夜遅く、クタクタになって帰宅。駅から歩くのはしんどかったが、涼しいし歩く。 闇の中を色とりどりに鳴く、虫の声を耳に。

雨が降れば傘を差し 傘が無ければ濡れていく
そんな人生がちょうどいい

山頭火、だったと思うけど、この言葉を呟きながら歩くと、不思議と元気になれる。
日本人で、日本語が味わえてよかったと心から思うのはこんなとき。
日常をただただ生きている僕のような平凡な人間は、日本の伝統も何も知ったこっちゃ無い。抽象的な言葉には何も感じない。
その日を生き抜きたい、だけ。
そこにある小さな自然の風情を楽しみながら。
ささやかで力強いことばと共に。
でも、目は遠くを見ていたいのだ。
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疲れたので、風呂に入って、玄米茶を飲みながら、napstarでLoren Connersを聴く。
語りかけてくる。君の普段の、日常の匂いは?って。今日はどんな素敵な犬に出会いましたか、って。
楽器を持ってステージに出る、それだけじゃない、音楽を。心のゆらめきとときめき・・・そのままに。

by ryosai160 | 2008-09-04 21:51
2008年 09月 01日

31日 南風月(はえづき)のゆくえ

旅するピアニスト、sosoさんこと重松壮一郎さんとの共演も、早や10回目となった。

お客さんも多数。
色んなイヴェントがあったと思うけど、僕たちのライブを選んでくださって感謝。
何時も声を掛けてくださる重松さんに感謝。
福岡で一番好きな演奏場所、もも庵の小山田さんのご尽力に感謝。

何時ものように、それぞれのソロと共演。
ソロは、それぞれの個性が際立っていて、面白いものになったと思う。
違い、というのをことさら強調しないけど、・・・・みんな違ってみんな良い、という、そういうあり方が出来たらな、とフト思う。そういうあり方を求めている。

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共演。
今回は、尺八を持ち変える毎に尺八の長さが短くなっていくという、計算されてるんだかなんなんだかwよく分からない感じになったが、今までに無いダイナミックなウネリが出たと思う。僕なりに課題もあり、それがsosoさんとの音の場で成長していくようにと願いつつ演奏したが、これからやるべきことはまだまだあると実感した。
お盆の「あの世」と交信する感じ、タイトルの南風をイメージした沖縄~東シナ海の海、ニライカナイ、とか、好きな風景を思いっきり胸に思い起こしながら吹いてたら感極まって音量がどんどんデカくなったww
僕の思い描く幻想の自然、サイケデリックな夏、優しい魔法、海への賛歌・・・・
sosoさんのピアノは、僕の尊敬する、クラウディオ・アラウのバッハを思い起こさせる。たくさんの、そしてひとつの声、を感じる。意志に貫かれた音。優しくてしなやかな音。それが、僕が求めている音。
尺八は、一つの音しか同時に出せないが、その一つの音に、全てを籠める。その一つの音が、世界になる。そういう、生きた哲学。
sosoさんは、それらを全て理解しているので、共演していて、いいものが自分の中から自然に引き出されてくる感じがする。
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琉球音階とかペンタトニックとか、ごくごく一般的な音階と、特にひねりの無いフレーズ。しかし、なぜか、「何かが違う」と感じさせる何かがある・・・・エフェクターを使っても、単なる音を太くするとか効果的に使うとか矮小なことでは無く、大きなもののイメージを描くために、まるで飛行機に乗って雲の上の世界を体験するように、自分の力だけでは出来ないことを可能にする。そして、隠し味が絶妙に利いている。その差。
以上が理想である。
まだまだ、精進すべきようだ。

リハ後の「喫茶バンビーノ」、そして、終わってからの屋台「花山」・・・箱崎の名物店での二人での語らいは、短い時間だが、有意義で楽しかった。 中身の濃い話が出来てよかった。sosoさんも僕も、「現場」を大事にする、決してイデオロギッシュではない肌触りを重んじる人間なので、酒が進むと、話もより熱を帯びる。丁度いいところでお開きになっちゃったが、続きは、また。

全てを含めて、夏の夜の素晴らしいひと時だった。

重松さんのレポートは、こちら

by ryosai160 | 2008-09-01 23:59