萬坊庵・つれづれの記(BLOGと演奏情報)

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2006年 12月 29日

僕の本棚

昔は本の虫だったので、何百冊と本を持っていたけど、今は数えるほど。
数えるほどの本を繰り返し読むのが好きだ。
本は繰り返し読めるのがいい。
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キム・デファン先生の『黙雨(Free Music Mogu)』は、秋に韓国で奇跡的に入手した、僕の家宝。
キム先生はもうこの世の人ではないけど、繰り返し繰り返し聴けるから・・・・・

体調を崩して独り寝込んでいたクリスマスの夜も暗闇の中で聴いた。
魂に響く音。

by ryosai160 | 2006-12-29 23:08
2006年 12月 24日

Now he sings,now he sobs.

今日は、悲喜こもごものイブでした。
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Now he sings,now he sobs・・ピアニストのチック・コリアの作品のタイトル。
「或る者は歌い、或る者は泣く」という中国の古典の一節がその語源ですが、

喜劇に溺れる事も無く
悲劇に足を掬われる事も無く
自分の位置を定めたい。

人間は結局、独りだからです。
そこから先は、独り独りの問題だと思います。
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単なる音楽馬鹿にならないように自戒しつつ、単なる尺八吹きとして来年も精進して行きたいと思います。
でも、自分が楽しいというのが何処までも基本ですが。


敬愛する人たちに子供=天からの恵みがやってきたことが、最近一番嬉しいニュースです。

by ryosai160 | 2006-12-24 23:59
2006年 12月 23日

今年最後の演奏:無事終了

西区に10月にオープンした「素屋」というお蕎麦やさんでの、津軽三味線の大石氏・通称じょんがらジョンさんとのライブから今さっき帰宅したところ。

大きな民家調でステキな雰囲気。天井が高い。街中にこんな建物があるのに驚くが、もともとは何かの蔵だったのか。
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食事&ライブで年末のひと時を、と言う企画のようで、2階まである客席は予約で満員。
一部と二部があって、それぞれ、ソロ以外は

博多祝いめでた
あどはだり(津軽民謡)
秋田荷方節
ベンチャーズメドレー
サウンドオブサイレンス
涙そうそう

というラインナップ。

しんみり聴かせたり、一寸受けを狙ったり。
ソロで「冬のソナタ」を演奏したらどこかからハミングの声が。

ジョンさんは三味線を良いのに替えて、いっそう音が繊細でパワフルに鳴っている。
大好きな荷方節の合奏は特に楽しい。民謡の尺八は間合いが難しいが、それは感じるものなので、これから精進を重ねるとして・・・
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お店の人によると、一部が終わって、急に当日のお客さんが増えたらしい。
僕たちの演奏を聴いた一部のお客さんが知り合いに電話を掛けたとか・・・
集客効果があったのなら、これに勝るものは無い。

出していただいた名物の十割蕎麦や天婦羅なども美味しく頂いて、大満足。
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出来うればジョンさんと一杯やりたかったが、それはまた今度(笑)
次は来年1月2日に小倉・チャチャタウンで、ジョンさんと共に新春一発目の演奏です!!

by ryosai160 | 2006-12-23 23:19
2006年 12月 21日

Ghost

18日は、春吉のgigiというカフェに、DUO DIALOGUESを見に行く。
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谷本さんと、ワタルさんのDUO。

心から楽しめた。

by ryosai160 | 2006-12-21 22:19
2006年 12月 20日

17日:「その 光の なかへ」at カフェ・アリワ(福岡市西区小戸)

前回の夏の共演から4ヶ月たって、重松さんとまた、ご一緒できるチャンスが来た。
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冬の音。

そんなことを思う。

昼過ぎに姪浜駅で待ち合わせて、糸島は二丈町の「きららの湯」に。
ここは僕のお気に入りの温泉でラドン温泉が売りである。
糸島は他所よりもラドンが豊富に含まれている水が湧くので、良い作物や家畜に恵まれるらしい。
糸島にとても関心のある重松さんにはここがいいかな、と思ったのだが、露天風呂はちょうど悪天候で風がビュービュー吹いてサザ波も立ちまくって、荒れ放題の海に浸かっている気分であった。しかし、話をいろいろしながら気づくと・・・1時間ぐらい入ってた(苦笑)。上がると体の疲れと凝りがすっかり抜けていた。

会場のアリワへ向かう。
ここは、2年ぐらい前にオープンしたカフェで、小戸のヨットハーバーの近くにある。
窓から島の景色もちょっと見える、広々とした大変気持ちの良い場所。
店主の山内さんから機会があれば是非ライブを・・・・と言われてたのが今回実現。
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ひよこ豆のカレーが美味しい。今回は食べなかったが、カツサンドも名物メニューである。
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リハはPA機材も持ち込んでるので、それを含めてチェックする。
生音とのバランスに気を使う。
僕の持っている機材は簡単なものだが、それゆえにシンプルなセッティングで自分の好きな響きにしやすいのがよろしい。
ピアノとの調和も上手く取れて問題なし。
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重松さんとのリハは、会話で言うと「ぼそぼそと喋っている」感じで、そんなに厳密ではないし、曲も、一回通して終わり、という至極あっさりしたものである。
でも、それでいいのだ。
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お客さんもいい感じに集まって、本番。
お互いのソロと最後にDUO。
温泉効果(笑)も相俟って、リラックスした状態で音の流れを楽しむ。プレイヤーというより、「聴く人たち」というほうがシックリ来る。何かを聴衆に与えようとか、そういう気持ちは無い。「降りてくるもの」を伝えると言ったほうがいいかもしれない。
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自分が演奏しているときはとにかく、頭の中は真っ白である。ここでこうしようとか、イメージが浮かぶ間もなく、ただ、息と息の間に自分が居るような感じ。耳を全開にして。
「呼吸」をリアルに感じる時間、としか言いようが無い。
聴いてくださっている方の感想を聞いていると、僕が思っても見なかったイメージを持っていることが分かる。それらのイメージは、きっと、僕の無意識の中でフィードバックされるだろう。

感激して泣いていた人も居たらしい・・・・・
演奏家として、光栄の極みである。

重松さんのファンの方がわざわざ鹿児島から来てくださったりして、とてもいい雰囲気の中ライブが出来た。


重松さんのピアノを聴いていると、アイヌやインドの、一本の豊穣な線の上に紡ぎ出されるふくよかな音たちの世界を思い起こす。
この人は、カタチのない世界を旅している。会うたびに、音が深まっていく。
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素晴らしい音楽家と巡り会えて、また、巡り会うときが来るだろう。

by ryosai160 | 2006-12-20 12:13
2006年 12月 17日

山田流箏曲 中能島欣一

というCDを買った。
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この中の「さらし幻想曲」はとある演奏会でもう10数年前に演奏したことがある。琴・三味線・フルートと言う一寸変わった編成。フルートのパートを尺八で吹くのはかなりのテクニックを必要とするが、まだまだ未熟な腕前を重々承知の上で、この曲を絶対にやりたかったので必死に練習しまくった。それぐらい魅力的な曲なのである。
本番では色々とミスったが、なんとか演奏し切った。そこまで自分を持っていくための努力の感覚、というのが、その後の僕の大きな糧になった。
そういうことを思い出す・・・・

「三つの断章」「三弦協奏曲」は今聴いても凄い曲だ。人が音に囚われる、そのマジックの一端がここにある。
そういう妖しい力を感じずに、音楽を云々してみても、僕には意味が無い。

三味線ソロの「盤渉調(ばんしきちょう)」でそれまでの地唄三味線風から突然、琉球旋法が出現して消え去るのは、一瞬の夢なんだろうか??

「赤壁の賦」の納富寿童の尺八のような音を出せる人はもう居ない。ギターで言えば、ブラインド・レモン・ジェファーソンのような、拍に当てはまらず音のパルスの中を微妙に絶妙に行き来する感じ。この感じ、が自分の演奏にも欲しい。

by ryosai160 | 2006-12-17 00:13
2006年 12月 16日

「うずめ劇場」との稽古で中心的に感じたこと

10日:八女市町村会館(八女市)
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15日:NTT門司電気通信レトロ館(北九州市)=本番の会場
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と、それぞれ全く違う状況で、2月に公演のある「『近代能楽集』より」の音楽を、役者さんたちと共に稽古した。
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同じ脚本でも、場によって全く違うものになる。
それだけ、場、というのは表現にとって重要である。

といっても、別に大仰な哲学とか思想は必要ない。
稽古後のミーティングでの、
「建物の壁などに触ってみたりして、場に親しんでください」
という、ペーター・ゲスナー(「うずめ劇場」の創立者で現在桐朋学園の講師)さんの言葉に共感できる。
自分の頭の中だけで詰め将棋的に考えていた音を、最初は恐る恐るながら役者さんたちの呼吸を感じつつ発し、場の空間に溶けて行って、そこで初めて音は音として生きたものになる。
音で場に触ってみる。そんな感触を僕は大事にしている。

無菌室で栽培された生き物ではない。
僕たちの知らない過去、体験されるべきであったはずの歴史
を、その場は持っている。
そういうことを自分なりに感じつつ、表現の場に立ちたい。音を出したい。

それは、僕が他のバンド活動などで何時も気にしていることと一緒である。
それこそ、場当たり的な無責任な表現は僕はいやだ。

演出家・藤沢さんの言葉は、また違った角度から場について語っている。
詳しくは、公演のパンフレットを各地で配布中なので、それで読んで下さい。勿論、僕も持っています。
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by ryosai160 | 2006-12-16 00:45
2006年 12月 11日

HANS&MARCO SHOW! at デカダンデラックス(天神)

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かのムーグ博士、シンセサイザーの生みの親、の映画を監督したHANSさんの操る純正ムーグ・シンセサイザーの何ともいえない源=電子音の響きと音圧とアナーキーな宇宙からの音ともいえる、もう音そのものとしかいえない音。MARCOさんのシュトックハウゼン的な生音を電気で加工しまくり変調しまくる素朴な狂気・・・・に狂喜。
飛び入りのMITSUO.MのTV noiseが迎え撃つ。聴こえてるような聴こえてないような感じがステキであった。一緒にバンドをやっている時とはまた違うMITSUOの音への執念がそこに見えた。

異様なほどお客さんが少なく、異様なほど空間が歪むのを実感。
酒も飲んでないのに・・・・こういうのをナチュラルサイケ、というのか。

何だか秘儀に立ち会った気持ちで岐路に着く。

by ryosai160 | 2006-12-11 23:59
2006年 12月 11日

9日:ごーるでんぼうずvol2   ~素晴らしき変態音楽家達の宴~ at BeCK(長崎県大村市)

|uniq"est|で演奏。
大村在住で地元を中心に音楽活動をされているハヤマさんの主催のイヴェントに呼ばれて、大村に。空港があること以外は特に予備知識の無いこの街は勿論初めてである。
こういう知らない土地に僕たちの音楽を聴いて、ぜひ呼びたいという方が居ることが有り難い事である。

さて、レンタカーにて朝福岡を発って昼過ぎに大村入り。
まずはスコーコーヒーという観光名所にもなっている郊外のコーヒー屋兼レストランに行って、トルコライスとバナナの味噌汁を食す。後者はナカナカ不思議な食感であった・・・
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あ、コーヒー寿司、というのも食べた。コーヒーの葉で巻いてある。茶色の部分がコーヒーで炊いたメシ。そこはかとなく香りはしたが味はそんなにしなかった・・・形は大村寿司である。
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それから隣接のコーヒー園(でかい温室)を観光
コーヒーの木や実、なんて生まれてはじめて見る。
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そして何故か、その奥に芝居小屋があって、そこで、コーヒーの入れ方講座と、メキシコ人の格好をしたおっさん(おそらく社長)の浪曲を聞かされる羽目になる(笑)メンバー全員、大うけ。大いに楽しんで、予定外のおみやげ物もシッカリ買わされる・・・・・
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会場は大村駅前の街中にあるので向かう。商店街の中にあるのだが、いわゆるシャッター商店街というヤツで、人が殆ど居ない。
夜になると、通りの灯りも消えて、タクシーがビュンビュン走る一般道になる。あまりの人の居なさに、逆に感慨を受ける。一人でちょっと歩いてみる。建物や止まったままの時計の物質感がジワジワと感じられて、日野啓三のエッセイ「物質から染み出すもの」(だったと思う)を思い出す。
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会場のBeCKの入り口にて撮影

肝心のイヴェントの方は、リハも順調に行って、本番も今年最後の|uniq"est|の演奏ということで、特に気合が入る。サウンドチェックも入念にしているし、あちこちでライブして「場」に対しての感覚もかなり敏感になってて、「その場の音」が出せるようになっているので、問題なし。PAも気を使っていただいて、繊細かつガッツリ感が出ていた。ステージに立つ僕たちだけで演奏しているのではなく、会場全てをトータルに視野に入れた演奏が出来たと思う。それが嬉しい。
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終了後、「あと30分はやって欲しかった・・・・」と、リーダーのideon君は言われたらしい。
お客さんの視線があたたかい。
主催者のハヤマさんの熱意が伝わる、出て良かったと心から思えるステキなイヴェントだった。
お客さんによるレポはこちら

打ち上げも楽しかった。新鮮な蛸や鯵の刺身、クロキリで幸せ爆発。
対バンのマクマナマンと今度、福岡で合同イヴェントをやろうと盛り上がる。

このライブでとりあえず暫く|uniq"est|のライブは無し。
レコーディングに入る。
いずれ、また。

by ryosai160 | 2006-12-11 22:45
2006年 12月 04日

内橋和久による内橋和久2

を、昨日、アートスペーステトラで見た。
内橋さんとは10年ぶりぐらいに再会。挨拶に行ったら「おぉ~~」と気さくに応えてくださった。昔は腰まで髪があったが今はスッキリされている。

最初に城戸君のサックスソロ。蝋燭の炎のような感じ、といえばいいか、ヒトツの音の揺らぎを追求したような演奏。
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内橋さんは今回はアコギで即興。テトラ側のリクエストらしい。
スプーン、竹ひご、ガムテープなどを駆使した(笑)、アナーキーでダイレクトな演奏。
演奏する、ということ自体を演奏しているような、でも小難しくは無い。
非常に精神が開放された。
「もう一生、せーへんやろな」と終演後おっしゃった・・・ということは、非常に貴重な機会。
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PAと録音担当は諸岡君。職人のような雰囲気で、黙々と仕事をこなす。何時ものMITSUOでは無いようだった(笑)
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打ち上げは中洲川端のふとっぱら。
終電間際まで過ごす。
埼玉在住の谷さんと言う若いギタリストと知り合いになる。

内橋さんとは広島でライブ活動をし始めた頃に出会い、本当に大きな影響を受けて、それが今、僕自身の多方面の活動でじわじわと活きている。
こうしてイイ感じで福岡で再会できたことが嬉しい。

by ryosai160 | 2006-12-04 20:32