萬坊庵・つれづれの記(BLOGと演奏情報)

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2006年 08月 31日

「美」の変容

高校生の頃、浅田彰という人が、アナログとデジタルを分ける2分割思考は、デジタルを突き詰めたところに発ち現れる感性に凌駕されるだろう、という意味のことを言っていた。が、そのときはフゥゥ~~ンと思うのみだった。
なんせ、今から20年も前のこと、パソコンなんて夢の夢のような時代だったから。


デジタルを突き詰めたところに発ち現れる感性というのは、今ではたとえば、デジカメで撮った自然の風景が、加工可能な細分化された量子的なものとして把握されて、その上で「美」を見出されるということになるのだろうか。
自然が美しい、という演繹的な命題(思い込み)から自由になって、変容可能な素材としてまた新たな「美」がそこから生み出される・・・

こないだ、|uniq"est|の原作君からファイルで送られてきた雨の音を加工した音源。最初は正直、僕の感性が付いていかなかった。
で、今日、夕方雨の中を歩いていると、フト、あ~~こういうことか!と腑に落ちるものがあった。それを詳しく書いたのが上記の文章である。

ふたたび聴き直してみると、僕の直観も、あながち、外れではない気がする。

by ryosai160 | 2006-08-31 21:43
2006年 08月 31日

塩ビ管の尺八

が、来た。
(宮崎の日高省山さん作)

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1本2000円。
しかし、ちゃんと尺八の音がする。

尺八の音とは、ナンだ?
尺八の音なり。
禅問答だが、そうしか言いようがない。

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これを、バシッとステージで使ってみたい。

オーネット・コールマンはプラスティック製のサックスを使っていたそうだ。
タラ・ジェイン・オニールは2万ぐらいのギターを使っていた。

ただ、ムムっと思ったことをしてみたいだけ。

by ryosai160 | 2006-08-31 21:38
2006年 08月 25日

「虚無僧尺八の世界 九州の尺八 大菩薩」を聴く

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昔は「茶道」なんて上品なものじゃなくて、「婆沙羅茶」という俗に溢れた代物であったらしいが、尺八も、もともとは一休和尚あたりが人の迷惑顧みずピロロロロと笛を吹きまくったのが虚無僧尺八の始まりじゃないかと僕は思うんだが、そんな空気もあるし、洗練されて「息の哲学」として完成される、世界中の管楽器の中でも類を見ない独奏楽器としての位置を占めるその確固たる存在も感じられる。
ここから、ドルフィーやスティーブレイシーや阿部薫にも飛べる。


ホントに、尺八というのは、何時までたっても飽きの来ない楽器である。
もういいや、ということがない。

ま、息自体が楽器だからな。

by ryosai160 | 2006-08-25 23:14
2006年 08月 24日

8・22 息をして~ピアノと尺八と~ at カフェ楽屋(福岡市)

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昼。小戸公園。
まだ季節は夏で、博多湾に浮かぶ島々も緑一色、ヨットが波にゆらゆら揺れている。
空は快晴。焼けるような暑さ。蝉が道端で死んでいる。
季節を目一杯に感じながら、「今日は重松さんとの演奏やね」と、先月の東京での共演を思い起こしていた。あのときは夏真っ盛り、だった。
そして今は、秋に向かおうとしているこの空気。胸を、そこはかとない感傷がよぎる。そして、ジワジワと充実感も。

「音もやっぱりこないだとは違うものになるやろな」と思い、このひと夏の様々な体験を音にのせて、やってみようと考えた。
重松さんも、ずっと全国ツアーをしているから、体一杯の音でピアノに向かうわけだ。
想像しただけでイイ感じである。



夜。カフェ楽屋。
ここでのライブは1年半ぶり。
ここは僕にとって特別な場所である。
ここでのライブは正直怖い。「音」が裸になってさらけ出される気がする。
でも、鍛えられる場所。マスター&PAの江島さんとの僕なりの「真剣勝負」の場でもある。
そして、珈琲が格別に美味い。人生の清涼剤。

お客さんもイイ感じに集まってくださって、その中には、2年ぶりぐらいに会う小・中学校時代の親友S君も。彼はハバナトリップというバンドでトロンボーンを吹いている、というのもこのとき知った。こういうことがあるから、ライブについつい、人生を感じてしまうんやね。
でも、全体的にやはり、重松さん目当ての若い女性が多い。それもむべなるかな。

ライブは、先月と同じ形式で構成。
僕は、随所にエフェクターを使ったソロをやった。
「夕陽」「闇を想う」「月光弄笛」(福田蘭童作曲)と、夕暮れから夜に向かう、僕の一番好きな時間「オウマガトキ」を表現。「闇を想う」はウタムラミカさんの写真から想を得た新作。その後、バッハとTAKE5、そしてPAなしで虚鐸。
僕が尺八で考えていること。それは「息」「響き」ということに他ならない。そのままで存在しているものだが、それを、尺八を通じて、様々な曲やバリエイションで逆説的に表現する。
そして、敬愛する孤高のギタリスト、ロレーン・マザケイン・コナーズの面影が自分のソロに宿ることを密かに願った・・・・

重松さんのソロ。
全く、重松さんの一徹さには敬服するよ。
ピアノからシンプルに豊かな響きを引き出す。
適当に耳当たりのいい音を鳴らすんじゃない、確信を持った音が語りかけてくる。

そしてDUO。
最近、呼吸法を変えるトレーニングをしていることもあって、時々、まごついてしまったが、呼吸を変えたことによって、音色の密度の変化が自分でもビックリするほど付けられるようになったのを実感しつつ、重松さんの音に応えて吹いた。
ただただ、何も考えずに。いや、考えているけど、「ここでこうしよう」とか、そういう感じではない、「おおきなもの」を感じたいし、お客さんを始めこの場に居る人みんなと共有したいということかな・・・・今思うと。

重松さんの確信を持った音。
僕はそれに応えればイイ。僕の確信をもって。

30分の共演は、あっという間に終わった。

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ライブの最後のMCで「この共演はまたやりますからよろしくお願いします!」って思わず言ったけど、こんなことを言ったのは初めてだ。
恐らく今年、また機会があるだろう。それまでに僕も少しでも成長せねばならない。

「RYOSAIさんとはインタープレイが出来る」ってことだけど、ありがたい言葉である。僕はそれしか音楽に求めてない。 かつて、感動して自分がこうやって音楽をやり続けている原動力。
自分が感動したことを伝えれば良いんじゃないか。たとえ形はどうであれ。

旅をするピアニストから、勇気を貰った一夜だった。



僕の今年の夏のライブはこれで終わった。
今年も僕はちかっぱやった。後悔は微塵も無い。
大満足だ。

by ryosai160 | 2006-08-24 12:51
2006年 08月 23日

8/19 Tradition&Technology at 広島OTIS!

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広島で活動中の若き音楽家・イクちゃん主催のイヴェントに、僕は音(楽)の可能性を見た。


テクノロジーも、パソコンやITを中心に、これから発達して、音(楽)もツールを豊かにしていくだろう。感性も新しい彩を得るし、思考も自由になるはずである。
イクちゃんの素晴らしい挑戦(三味線&電子音楽)や、stabiloさんの洗練されたラップトップからは、それが聴き取れた。

方や、生楽器でエレクトロニカな感性を表現するわれらが|uniq"est|。これも、時代のひとつの断面だし、ことさら狙ってやってるのではない、自然な感性だと思う。

そして、古代から続く、人と人、人と森羅万象のspiritとの音での呼び交わし。ウパシクマは、時代が変わっても不変の精神を伝える。


バランスのいい、よく考えぬかれた素敵なイヴェントだった。
原作君がこのメンツでツアーしたいといったのも、むべなるかな。

イクちゃんには、次の世代の音(楽)の担い手として、これからも頑張って欲しい。

by ryosai160 | 2006-08-23 13:31
2006年 08月 20日

関門海峡~広島~長浜鮮魚会館

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by ryosai160 | 2006-08-20 23:59
2006年 08月 14日

夏半ば

盛夏は過ぎ、少し秋の貌が見えてきた今日この頃。
それでもまだまだ暑い。
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by ryosai160 | 2006-08-14 19:58
2006年 08月 13日

ここ最近

は法事など、お盆の行事を家族とこなす。
普段振り返っていないことが色々見えてくる。

方や、

今さっき、|uniq"est|の練習から帰ってきた。
細部の詰めをやった。
随所にあった「セッションぽい感じ」を段々止めて、バンドの音に移行しつつある。
それと同時に、ライブも何回かやってきているので、そこからフィードバックも出来るようになってきている。
このイイ感じを続けたい。
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ここ2~3日で、ライブの依頼も別々のところから3件来た。
このまんま行けば、秋は暇かと思ったが(笑)・・・・ありがたいありがたい。


帰宅したら、Clusterのsowiesosoが届いていた。
明日、早速。
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by ryosai160 | 2006-08-13 23:59
2006年 08月 08日

今日のライブ

は今までとは一味も二味も違っていた・・・気がする。


が、
最終判断は神のみぞ知る。

KING TUBBYの境地に辿りつきたいなぁ。

精進あるのみ。

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by ryosai160 | 2006-08-08 23:59
2006年 08月 07日

昨日の小倉三昧

ケイトミュージックの恒例パーティに参加。
今年で8年目ということで、呆けすとらが10年目になるから、長いお付き合いだ。
写真は主催のケイトさんのご挨拶。
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カレーやスペアリブやビールを美味しく頂いて、しょっぱなに独奏する。バッハとか、虚無僧尺八とか、TAKE5とか。
そうそう、その場の思いつきで谷本さんの「火ノ粉」と「平和に生きる権利」を繋げてフリー仕立てにして吹くこともやった。しかし、コレが今回の発見というか、見えるものがあったので、これから一寸本気でアレンジしてみようと思う。
発見は、「適当」からやってくる。

途中パーティを抜けて、taniseさんのご招待で、芸術劇場に「北中」という映像パフォーマンスユニットの公演を、広島から来た大月君と3人で行く。
80年代ぽくてドロドロしたところが無く面白かったが、色々と考えさせられもした。
映像と音とナマの肉体の「差異」がシックリきていないのが残念だったな、と。「差異」なんて言葉も80年代的だが(笑)。
taniseさんを介して、主催の一人、制作の北村さんに紹介された。

パーティに戻って、グダグダしたり、セッションしたりで過ごした。
時間になったので、ギャラリーソープに。

JOJO広重・・・・インディーズの生き字引ともいえるこの人は昔から知ってはいたが、関西の心友の勧めで去年から身を入れて聴きだして、是非ナマで見たかった人。
ノイズとかでは括れない、芳醇な音。心に突き刺さり深く共感する歌。わざとらしさの無いステージング。
日記に九州方面はもう来ないかも知れないとか書いてたので、とても貴重な体験となった。ノイズから「オレとオマエ!」のリフに移る瞬間に「全て」があった。最後は「生きている価値なし」で〆るという素敵な展開(笑)。Tシャツ欲しかった・・・・

見れて良かった。
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by ryosai160 | 2006-08-07 22:30