萬坊庵・つれづれの記(BLOGと演奏情報)

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2006年 05月 27日

新曲を作成中。

ICレコーダーとハンドロールキーボードと五線譜が道具。

キーボードでメロやリフを弾いて、ICに録音。
キーボードに簡単な録音機能があるので、リフの上に音を重ねることも出来る。キーボード奏者ではないのでそんなに高度なことは出来ないが、イメージは十分把握できるように、何パタンか短いサンプルを作る。

外を散歩しつつ、録音したサンプルの入っているICを聴く。
景色を眺めながら音を聴いていると、部屋の中では浮かばないアイデアが出るものだ。
聴きながらいろんな音の結合を頭の中で試して、一通り形が出来たら、五線譜作成。

「プリントミュージック」と言うソフトでステップ入力。
入力した音が確認できる(実際にMIDIで音が出る)ので間違いが無い。音符は、手書きだと間違いやすいので(僕の場合)、面倒でもこうやって入力する。後の修正も楽だし・・・・
出力して、音符の配列の検討。五線譜は音を視覚化出来るので便利。

とりあえず出来たので、暫く「寝かせ」て、再度検討する。
月日を置いて、客観化しないと、ただの思いつきで終わる、再演に耐えない曲を作ることになってしまう。一度にアンマリ煮詰めると、マニアックなものになって、元のアイデアが消えてしないかねない。

僕はあんまり曲を作らないので、1曲1曲にかなりいろんな要素を入れ込む。一粒で二度ナントヤラ・・・いや、三度でも四度でも・・・(笑)

7月に初演する予定。
タイトルは、「イタンキにて」。

by ryosai160 | 2006-05-27 23:58
2006年 05月 22日

北海道ツアー終了

ウチに帰り着きました。
実に実りの多い、充実した旅だった。

今までは携帯で投稿してたので、断片的で分かりにくかったと思うが、やはり僕は尺八吹きなので、ライブの報告もせねばなるまい。


20日:札幌 「Bar十蘭堂」にて

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ソロ。いつものレパートリーだが、十蘭堂のサイケでアングラで居心地のいい雰囲気に触発された、ドープな感じになった。と思う。新兵器のマーシャルのリバーヴをかなり多用した。






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右がこのライブの主催者で、共演の「えにし」こと中本裕さん。ソロは、いろんな民族打楽器を中心にパルスの大きなループを掛けて、その上で尺八や能管を吹くというスタイル。かなり土俗的でかつノイジー。尺八の音色は、ソリッドで芯の強い北方的な印象。僕とは対極的。



だから、マスターの小磯さんが書いてくださったように、「北の狼」VS「南の虎」という、本当の意味で対決になった。だからこそ、ライブは面白いといえる。
DUOでは久しぶりに完全即興を。対話として、大変スリリングだった。精神を研ぎ澄ませて、次の音を、実に能動的に「待つ」。
実は、えにしさんの力量に圧倒されかけた瞬間もあった・・・・自己の世界をシッカリ持っている人と共演する。これこそ、喜びである。そこに嘘は無い。ヒネクレタ自己顕示欲、中途半端な主張、意味の無い屁理屈。そんなものは全部、通用しない真剣勝負。

終わったら、くたくたになっていた。
でも、えにしさんとはこれからも同じ楽器の同志として、同じ「頑固者」として、交流を深めたい。


PAをしてくれた小川直人さん、お会いしたかったので嬉しかったです。

率直な批評をしてくださったスティーヴさん、肝に銘じます。

小磯さん、見ず知らずだった僕のために、こんなにステキなライブを企画してくださって、有難う。心より。


番外編


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リハ後に、タッピングギタリストの若き天才、札幌出身の谷本光さんに連れて行って貰って食した、スープカレー。とても美味しかった。
フジロックなどにも出演してたり夏川りみと共演したりとその道では第一人者なのに、気さくに案内してくれてありがたかった。
ライブにも来て頂いた。僕の機材について色々と質問してくる。好奇心と知識は半端じゃない。さすがプロ!
また、お会いしたいと思う。




21日:二風谷 「山菜パーティー」にて

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広島の「ウパシクマ」(佐伯雅啓:歌・三線・トンコリ、居森やよ美:歌 ほか、嶋谷理恵:ジャンベ)に、僕と、シタールの田中峰彦さんの5人編成。
沖縄民謡「与那国のマヤグワ」、アイヌ民謡「コイセイトゥトゥ」、それと「童神」を演奏。
グルーヴもヴァイヴもバッチリ波長の合った、気持ちのいい演奏。
民族楽器だから・・という決め付けたものでもないし、よく俄かヒッピーがやってるような自分(と「お仲間」)だけイッチャってる独りよがりのものでもない。
互いの音を聴きあいつつ、有機的なアンサンブルが出来る。リハしてないとか、何処在住とか、関係ない。まっこと、気持ちが晴れ晴れとした。

コーディネータの嵯峨治彦さん(ホーメイの第一人者で「タルバガン」のメンバー)、お疲れ様でした。
素晴らしいホーメイに感銘を受け、そして、夜の激ウマ味噌ラーメンへのご案内に感謝。


重要な番外編

二風谷は、アイヌ関係のメッカともいえる場所である。かの、故・萱野茂さんが生涯を過ごされて、アイヌ資料館をほぼ独力で作り上げられた。
時間があったので佐伯さんの提案で(というより僕も強く望んでいたのだが)そこに行った。

資料を見る。「写真はご自由に撮って下さい」という表示が目を引く。
アイヌ的な、みんなで分かち合うという精神の表現、と受け取った。
「普遍的な」お説教よりも、こういう一言が心に来るものだ。
そして、アイヌの素晴らしさを自然と理解したくなる。

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外のコタンの(再現されている)庭で、萱野さんの霊に向かって、佐伯さんのトンコリと共に演奏。僕はそういう演奏はめったにしない。でも、このときは素直に祈る気持ちになれた。
足元の蟻んこに向かって吹く。蟻んこも人間も、平等である。いい天気。木木の木漏れ日がきらきらしている。そんな中で、無心に吹く。
佐伯さんのトンコリの音は、深く、哀しく、そして力強い。トンコリの故郷での演奏。佐伯さんの情熱と共感と愛情は全てを超えて、ここに静かに帰ってきた。密なるものの語る声は静か・・・という言葉を思い出す。

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二風谷のダム。
この水のそこに、アイヌの村=コタンは沈んでいる。


美しい景色とともに、悲しい感情ややり場の無い怒りが形にはならないけど、確かに在る。

北海道の道路は快適だ。
その上を通りながら、この道路は、名も無い囚人や蛸部屋の労働者が、酷薄な自然の中で、無数の死の犠牲の上にその基礎を作った。
そんなことを思い出した。
そんなことを忘れない。



ライブが出来る。楽器をやっているから。
そうではない。
やらせてもらっているのだ。楽器に導かれて。
・・・・誰に?
それは分からない。でも、それでいい。
楽器と音と共に、導かれる。

by ryosai160 | 2006-05-22 21:00
2006年 05月 22日

札幌にて

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朝のススキノ。カラス天国。

by ryosai160 | 2006-05-22 06:47
2006年 05月 21日

二風谷にて

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山菜パーティでこれから演奏 その前に山菜天ぷらで…泣きそうになるほど感動的ないい天気!

by ryosai160 | 2006-05-21 11:22
2006年 05月 20日

北海道大学にて

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牛トロ丼399円。  やはりというか何というか…北大Tシャツも購入。それにしても、樹が多い…樹の間に人が居るような感じ。

by ryosai160 | 2006-05-20 13:17
2006年 05月 20日

地球岬にて

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何も 言うことは ない

by ryosai160 | 2006-05-20 07:52
2006年 05月 19日

室蘭にて

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「味の大王」のカレーラーメン、「一平」の焼き鳥とザンギと根菜サラダ。地元のスーパーにて「地物」を買い込む。ホッケの刺身、ズワイガニの寿司、カツゲン、ガラナなど。 夕方イタンキ浜に佇む。風が強く波高く霧深し。砂の風紋の写真をひたすら撮っていた。荒々しい中でも鳥は悠然と座り羽ばたいている。 イタンキにて という曲のモチーフができた。砂が飛んでくるように地面に模様を描くように音が…

by ryosai160 | 2006-05-19 22:01
2006年 05月 13日

練習ネタばかりで申し訳ないが(苦笑)

昨日の夜は北海道ライブのための練習。
何度も何度も練習して演奏している曲でも、やはり色々と迷う。ちょっとフレーズが吹けて「出来た」と喜んでいられる段階はトウに抜けて、・・・・・迷い道クネクネの段階で、だんだん曲を吹いているのかナンなのか分からなくなってくる。
ライブで「完成」ということではなく、そこに向けて「今在る」ものを凝縮して持って行きたいわけだ。最終的には「精神」ということになろうかと思う。


今日は図書館の映像施設「シネラ」で『雨月物語』を見る。 今から50年ぐらい前の古い映画。
一言で言ってエエ感じ。
「冥界」に繋がるこんな映像は、もう、撮れないだろうな・・・・と思いつつ見る。陰影が生活のいたるところにあった終戦直後だから、こんなに平面的なのに奥深いモノクロの風景の世界が展開できたかと。
・・・・でも、音楽(早川文雄とか言う人)のあまりの和楽器「フュージョン」ぶりには苦笑したが。 能と雅楽がチャンポンになったり、やりたい放題だが、邦楽というのはもともとはこんな感じだったのかもしれない・・・とフト思わせるような強烈な印象もあった。

で、CD『登川誠仁&知名定男』も図書館で借りる(CDは2枚まで借りれる)。
「豊節」、昔、ものすごくショックを受けた曲も収録されている。
それはリスペクトレコードから出ているCDで、別の編成で聴いたんだが、そのころやってたバンドをちょうど止めるという時に、旅行先の沖縄で購入して聴いた。
「こういうぶっ飛んだアンサンブルがこの世にあるならバンドなんか止めてもいいや」と吹っ切れた。
さて、このお二人の共演はもっとリラックスしている。三線の合間に入る琴が波の様で、もうたまらんな。

by ryosai160 | 2006-05-13 15:32
2006年 05月 12日

こういうDVDを見た

学生の頃に受講していた「法社会学」の影響か・・・・僕は「事件史」に興味を持っているので、過去のいろんな事件をネットで調べるのが趣味であるが、特に、中学生の頃からずっと気になってるのが「金嬉老事件」。その関連の資料は結構目を通している。

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さて、DVDで『実録893』というシリーズがあり、金嬉老について取り上げている。3枚組である。昨日2枚目まで見た。
本人の出所後、韓国でのインタヴューを中心にしたものである。
正直、内容は薄い。まあ、Vシネ系の宿命かもしれない。どこか急ごしらえの感はある。
ただ、金嬉老を始め、海千山千の「濃い人物」ばかりナマで出てくるので、そのリアリティに画面に釘付けになることは間違いない。



特に、インタヴュアーとして「あの」田代まさしが登場してるのには、ビックリした。ハンチングを深めに被ってちょっとオドオドしながら、金嬉老と「塀の中」で一緒だった現役ヤクザ(しかも組織のドンや幹部)にインタヴューしているシーンなんか、いかにもこの人らしい含羞の表情がある。
「俺、なんでここでこんなことしてるんだろう?」みたいな。
その表情がいい。
マーシーはこの後に、捕まったんだろうか?それは分からないが、「犯罪」ということを介して、それぞれの人間のドラマ性で妙に迫ってくるものがある、ちょっと異質のドキュメンタリーだナ・・・・

by ryosai160 | 2006-05-12 15:05
2006年 05月 09日

三味線+尺八でヴェンチャーズ、とか。

香椎で練習。

どうでもいいけど(よくないけど)、腹ごしらえに適当に寄った駅前のO将はメシ・餃子・わかめスープ、どれを取っても素晴らしく不味かった・・・・泣。目当ての「味好」というラーメン屋は無くなっていた・・・・

それはいいとして。
ベンチャーズの「パイプライン」「ダイアモンドヘッド」、サイモン&ガーファンクルの「サウンド・オブ・サイレンス」を三味線と尺八で・・・というので何かスカスカな感じになったりせんやろか、と一寸不安もあったが、いざ音を出してみたら、イイ感じに出来た。f0065630_11241995.jpg
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三味線も尺八も倍音が凄く出るので、スカスカは流石に無く、曲のシンプルな力強さと相俟って、むしろ、豊かな響きとなった。
あのテケテケ・・・も、大石氏が三味線で再現。しかし、でかい撥でよくやるよな~やっぱり芸人魂か。
事前に浚わずに、全く練習していない状態だったが、子供の頃から聴き付けている曲ばかりなんで、譜面を見ながらスンナリとメロも吹けてしまった。
後何回か練習して細部を詰めることにする。本番はいい出来になるだろうということで。

他は、三味線の曲の「荷方節」尺八入りを練習。
これは、佐々木實という不世出の名手のお手本演奏があるので、その感じに出来るだけ近づけたい。


終わって、店内に飾ってある「ニライ」と「イチゴイチエ」(漢字がハッキリ分からんのでカタカナ)というBIGINとヤイリが共同開発した4弦のギターと三線をミックスしたような楽器を見学。 f0065630_11261454.jpg

その後、タリーズコーヒーでマターリ。マイルスの「いつか王子様が」がBGM。個人的には、よくボロクソに評価されているハンク・モブレーのテナーは好きなんだが・・・これもカッコつけて、中学生の頃に良く聴いていた思い出の一曲。
ま、別にこれと言う話題もないが、なんとなく話して、香椎駅まで送ってもらって電車で帰宅。




三味線と尺八で名曲をカヴァーするのは、なかなか荷が重いが、色々と勉強にもなるナ・・・・

37歳の誕生日は、こうやって過ぎていった(笑)。

by ryosai160 | 2006-05-09 23:59