萬坊庵・つれづれの記(BLOGと演奏情報)

manbowrec.exblog.jp
ブログトップ | ログイン
2008年 06月 28日

26日 まどかぴあティータイムコンサート

大野城まどかぴあという場所で演奏してきた。
ここは、かの池田満寿夫が名付け親で初代館長という、公共のホールとしては異色の場所で、ここに出演できるのは福岡の演奏家にとって一種のステータスだそうだ。へぇ~~
僕は、2回目の出演になる。前回は福山亘さんのコントバラスとのDUOだった。

ゴールデンウィーク前に担当の方からメールで依頼を受けて、ツテをたどって、共演者を決定。
今回は色々な曲に対応していただけるピアニストが良いな・・・ということで、農業系のNPOをされているお顔の広いYさんに相談したら、紹介されたのが、ジャズピアニストの松竹由美子さんだった。非常に気さくな方で、しかも、まどかぴあにはクラビノーバという電子ピアノしかないのですが、という相談をしたら、それでいいです、ということで安心。ピアニストは得てして生ピアノしかダメ、という人が多いので・・・・(後で聞いたら、彼女は、エレクトーンやハモンドオルガンの演奏経験もあるそうだ)

曲は、

①星に願いを (ピアノソロ)
②ステラ・バイ・スターライト
③美しき天然 (尺八ソロ)
④春の海
⑤ラウンド・ミッドナイト(ピアノソロ)
⑥空も飛べるはず
⑦The Rose
⑧Take5

七夕がテーマなので、「星」「空」「夜」そして、「日本」をキーワードに選び、それプラス、好きな曲もセレクト。
所謂営業向けの感じだが、尺八が気持ちよく吹ければ、ということしか念頭にない。
そして、松竹さんのジャズテイストを存分に生かせれば。
そうしたらこうなった。

本番は、10時入りですぐにサウンドチェックとリハ、そして12時過ぎから本番、という短期集中勝負。
日ごろはサウンドチェックとリハをしたら、後はノンビリとライブ会場で過ごすことが大半なので、ちょっと慣れない。しかも朝だし・・・色んな行動をテキパキと的確にこなしていかねばならない。プロの現場、という感じがする。
それでも、控え室で松竹さんと十分に談笑する時間はあった。凄くキャリアのある方なので、恐縮しつつ、しかし、最近ハマっておられるという、もち吉の「ねぎ味噌煎餅」を頂く(笑)色々と面白いお話が聞けた。まどかぴあの担当の方のピアノの先生でもあったらしい。面白い偶然だな~

時間になると担当の方が控え室に僕たちを呼びに来られて、まるで試合前のボクサーのように(笑)ステージに案内される。
お客さんも程よく集まって、本番開始。
PAの響きもいい感じである。今回は、ヘッドマイクとリバーブを持参した。曲によってリバーブは種類を使い分けたい(普通はROOM,バラード系はHALL,とか)のだが、会場自体に程よいリバーブが掛かっているので、「お風呂の中の鼻歌」状態にならぬようにするのに気を使う。

松竹さんのゴージャスなピアノソロから始まって、あとは、すらすらと気持ちよく進行する。

実は、合わせは1回しかしてなくて、リハもそんなにしてないのだが、返ってよかったかも。
ジャズは即興性で勝負の音楽なので、こういう感じがいいのだろう。スリルもあるし(笑)。
その中に、「春の海」やスピッツの「空も飛べるはず」というアドリブのない曲も挟んで、アクセントを出すというのも「作戦」であった。

やっぱり、好きな曲を存分に吹けるのは、幸せだし、原点であると思ったね。
尺八吹きなら誰でも憧れる「春の海」を吹きたくて、一生懸命、練習した学生時代。尺八も、この曲は普通の1尺8寸管よりも短い1尺6寸管を使うのだが、それ欲しさにバイトしまくったことも思い出す。その時に15万円で買った尺八を20年近くたった未だに使っている。
Take5は、やはり学生時代に、ネプチューン海山というアメリカ人の尺八奏者が演奏しているのを聴いて、虜になって、やっぱり熱を入れて練習した。尺八でジャズ、というカッコよさに、いつか絶対オレも、って思ってたけど。カッコよさはともかく(笑)、演奏は楽しんで出来るようになった。
「空も飛べるはず」・・・スピッツの曲は、そして草野マサムネ君の声は素敵です。その素敵さを自分なりに出したいと思ったけど。 イントロで心が躍って幸せすぎて、出だしの音程が上ずっちゃったよ(笑)。松竹さんは「構成がヘンな曲」と言っておられたけど。彼女が弾くと、ジャズテイストになって、その陰影のある華やかな感じがとても素晴らしかった。
The Rose は、関西の親友に、ベッド・ミドラー主演の同タイトルの映画のDVDを貰って、見れたので、曲作りに凄く参考になった。ありがとう!(それにしても、胸に迫る映画だった・・・また、ユックリ見直そうと思う)

40分という制限時間も守って、コンサートは終了。
拍手の「質」からして、楽しんでいただけたみたい。
mixiでお付き合いのあった、二日市の、JAZZ工房ニシムラの西村さんも来て頂き、挨拶をする。今度お伺いする予定である。

控え室で、アンケートを読ませていただく。
嬉しいご感想あり。
26日 まどかぴあティータイムコンサート_f0065630_11563321.jpg


担当の方に挨拶して、帰る。
近くの「小麦冶」でうどん。
そして、行きがけに見つけた西鉄春日原駅前の珈琲屋に入る。珈琲300円で旨かった。また、まどかぴあに来た折りには…
26日 まどかぴあティータイムコンサート_f0065630_129565.jpg


by ryosai160 | 2008-06-28 12:10


<< 音による認識      嵯峨野竹林 >>