という、ソクーロフ監督の作品をパヴェリアにて見てきた。本日限りの上映とのこと。
以前、広島で宮岡秀行さんというソクーロフの助監督をされていた映像作家のイヴェントで見たことがあった。
ストーリーはよく分からなかったが、様々なモノクロの映像の「色」と中央アジアの砂漠の中にある街の風景が忘れられない印象となって胸に残った。またぜひ見たい・・・と思って10年。
今度は、スクリーンの中に自ら存在したい衝動に何度も駆られた。
ストーリーのコマとして使われる役者/人物。
そんなせっかちで他力本願なものじゃなく、自己の実存の時間を、不分明の運命の中で生きる。大げさではなく。そういう人間しか登場しない。そういう人間は、今日も世界の到る所で呼吸をしている。つまり、世界を感じることがそのまま出来る映画。
だから、ストーリーが分からないのは、イイことなんだ。
そんな映画、滅多に無いよね?