シネラにて、台湾映画の表題作を見る。
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何か見なくちゃいけないような気がしてはいたのだけど、見て良かった。
郵便局員として労働運動に参加して15年も獄中に繋がれる・・・という過酷な運命の中を生きて、その人生を振り返って、「後悔は全く無い」と言い切る許金玉女史の凛とした姿に感動して、同時に、半分死んだ目でダラダラとヌルい平和の中に飼い殺しにされがちな生を送っている我がNIPPONの中産階級を振り返ってみる。
真綿で首を絞めるような静かに陰険に進行しているテロ、というのを空想してしまう。
それも単なる空想ではないとおもう。
日本帝国主義の落とし子である台湾で起きてしまったことを、他人事にしては、あーー可哀想、で終わってしまう。そういう感慨を持つ人こそ、一番可哀想なのだ。
運命を我が物とする人こそ、美しい。