萬坊庵・つれづれの記(BLOGと演奏情報)

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2009年 02月 28日

28日 津軽三味線と尺八 at 小倉チャチャタウン

今回で3回目となる、チャチャタウンでのライブだが、新春ではなくて、春先になった。
今年はお呼びは無いのかナ・・・と思ってただけに、嬉しいもんだ。
イイ天気で暖かい。春の息吹を感じる。
相方・大石氏の車で小倉に向かう。気楽な男二人旅。高速を使って1時間ぐらいで到着。
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宣伝板を見たら、僕たちの名前は無かった・・・が、反って好都合かも。影武者っぽいww
控え室が所定の時間にしか開かないので、珈琲を飲んだり、ナガタで石釜パンを買ったりして時間をつぶす。
とかしつつも、・・・ハッキリ言って気が重い。所謂「ハコ」のお客さんではない、不特定のお客さんに向かって演奏するのは、僕は慣れないのもあって、珈琲を飲みながら些か憂鬱になる。大石氏は、昔、中洲でのストリート演奏をずっとしていたので、慣れたもんだけど。
とはいっても、着物に着替えて、演奏が始まると楽しいもんなんだけど。
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この写真は、演奏が全て終わって、ホッとしていると、知らないおじさんが近寄ってきて、下さったもの。
(チャチャタウンは西鉄の施設なので、後ろにnimocaの広告がたくさんぶら下げてあるのがタイムリーである。)
デジカメで撮影して、近くのプリント機で急いでプリントして持ってきてくださったのだろう(なので、上の画像は元の紙焼きの写真をスキャンニングしている)。 かなりビックリしたが、ご好意が嬉しかった。
僕たち用とは別にご自分用もあって、そっちにサインを頼まれたので、拙いながらもさせてもらった。 名刺を渡そうとすると、おじさんはサッと帰った。お名前も聞かずじまい。


演奏はというと、今回は、中野みち子さんの歌とやってた「津軽甚句(ドダレバチ、津軽弁ではドンダレバチャ)」を、掛け声も入れてアレンジしなおして舞台に掛けることに。 最後にやったが、なかなか楽しかった。
他は、何時ものナンバー(津軽民謡とかベンチャーズとかジュピター等)であるが、アレンジものも、原曲に拘らずにこなれてきた感がある。大石氏の、三味線でやる必然性のある曲、というポリシーの元にやっているので、民謡と並べてもとってつけた感は無いように思う。
大石氏のソロが会場に響き渡るのも心地よかった。中野さんとの出会いで、更に研究を深めているので、音のネバリやコシがまた一段と深くなってきた。素晴らしいですナ・・・
僕は、なぜか、リコーダーの巨匠・フランス・ブリュッヘンの吹き姿が脳裏に浮かんできたので、恐れ多くも自分がブリュッヘンだと思うことにしたww花粉症もあり、かなり集中力がやばかったが、気合で乗り切る。とは言っても、ミスも結構多かったのは反省材料である。
大石氏が「古い楽器に新しい曲を」という意味のMCをしていたが、こないだ読んだ週刊誌でフランスのとある名シェフが、「日本の料理人は、古い器に新しい食材を盛るのが得意で素晴らしい」と言っていたのを思い出した。和楽器で洋楽のカヴァーなどを演奏するのも、日本人的な感性なのか?

ともあれ、今回も好評のうちに終わった・・・・らしい。
ステージと客席の距離が遠いので、ダイレクトな反応はあんまりよく分からないが。
よかったよかった。

チャチャタウンでの演奏は、何時も「修行」だ。
知らない人だらけ・演奏に関心のない買い物客・気が散りやすい色んな騒音・・・・
胃が痛くなる思い。(苦笑)
「修行」を「チャンス」に変えたいとは思っているが。
でもそれは、「他者」に出会うよいチャンスでもある。「身内」に適当に褒められて・・・を繰り返していると、ピリッとしたものが失われるように思う。
こういう場所で、足を止めて聴いてくださる人が少なからずいらっしゃる、ということに、勇気を得よう。

何時ものように、香椎で打ち上げ。反省することは何も無いッ!w
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by ryosai160 | 2009-02-28 23:59


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